2021年06月02日 こころ院長ブログ
グループホームに入居されている方は、介護保険での訪問リハビリテーションが受けられません。この制度の意味は何なんでしょうね?グループホームでリハビリができるわけでもなく、入居社さんも、在宅の方と同様に、あちこち痛い、だんだん動けなくなる、呑み込みが悪くなり、誤嚥する・・・、リハビリテーションで、今後起こりそうなリスクの軽減やかかる医療費の節減などにいろいろ寄与できそうなのに、制度が阻んで、結局、施設のケアと訪問診療くらいしか、してあげられない。よくできるかもしれない方法があっても、手を差し伸べてあげられない。介護保険制度自体が、被介護者のベストなサービス提供に重きを負いえていないのではないかと考えてしまいますね。今でも、在宅介護領域において、リハビリを無駄なこと、無駄な医療費と考える方々は、一定数います。でも、リハビリをして、肺炎にならない、骨折しない、入居・入院・手術しない・・・方が、人間らしく、健康的で、かつ医療費・介護費は断然少ないと思いますけどね。いわゆる無駄なリハビリ提供をやめさせるためには、どうして必要なのか、どういう目的で必要なのか、しっかりとした指示とプランニング、評価を定期的にしないサービスには返戻をする、その代わり、介護予防からでも十分なリハビリテーションを介入できるようにする方が、いいんじゃないかなと、リハ医の立場からは思います。体を悪くしてからリハビリするのは、後手に回ります。悪くなる前に維持する、さらに良くすることが、健康で文化的な国民生活を維持する方法だと思います。それにより、労働できる家族が、介護負担から少しでも解放されて、ちょっとずつでも勤労に回り、経済活動に参加できるようになるかもしれません。