力を持つ、資格を持つ人が動かなければ、鎮火できない

2021年05月20日 こころ院長ブログ

医療従事者は、病の禍に対して、対応する知識と経験、資格を有す。医療従事者しかできないことが山ほどある。だからこそ、この有事には、自らの人生や家族を犠牲にしても、やらなければならい。最前線で頑張っている医療従事者の想いは、概ね一致しているはず。

猫社長も、偶然、医師としてのキャリアの半分以上をここ厚別区で過ごしています。そんな縁もあり、ここもみじ台に城を構えて、日々、地域医療に貢献したいと奮闘していました。

東日本大震災や胆振の地震、SARSなど、大災害や感染症で多くの医療従事者の活躍があったとき、己の実力不足や労働環境、従事している組織の対応その他で、何かしたい気持ちがあってもできないジレンマを抱えていました。今、コロナウィルス感染が爆発しているこのとき、自らの城を構え、大将として組織を動かせる立場にあるこのときに、やれる人がやらずしてなんとする。という想いから、昨年、3~4月ころから、発熱患者の往診PCR検査や発熱外来などもいち早くはじめ、今もなお、継続しています。微力ながら、自分の持てる力を自分の意志で発揮できる環境にいることに感謝しつつ、精神・身体的にはとっくに限界を超えてはいますが、永遠と続くものではなく、ワクチン接種がある程度いきわたって、感染爆発の火が縮小するまでの期間限定だと思って、もう少し、あと少し、頑張っていこうと思います。

今後は、自宅療養中のコロナウィルス陽性患者さんの対応なども、現状の業務でかなり手一杯ではありますが、可能な限り、市や医師会の要請に応じて、対応していきたいと考えています。今、札幌、北海道が、全国的にみても、最も炎上している感染地域ではないかと考えられますが、もうじき火は揺らぐだろうと思います。もう一息、道民の皆様も、自分の、家族の、友人の感染対策をしっかり継続してください。感染対策さえしっかりしていれば、罹患するリスクはかなり軽減するはずです。