2021年05月18日 こころ院長ブログ
在宅医療は、緩和ケアとイコールではない。末期がんを在宅で診るだけにあらず。認知症でも骨折でも脳血管障害でも廃用症候群でもなんでも、通院困難であったり、緊急対応が必要であったりしたら、訪問診療が必要であれば診ます。診る必要があります。末期がんの緩和ケアを得意とするクリニックもあります。ほとんどのクリニックは、まんべんなく診れます。その中で、特徴があってもいいじゃない。緩和ケアだって、脳血管障害だって、診れます、でも、その治療の中にリハビリテーションを上手に組み合わせることで、よりよい在宅生活が送れるかもしれない。だからこそ、リハビリを積極的に取り入れる、使いこなす、そんな特徴があるクリニックにしています。みんな、同じようなクリニックばかりでは、いっぱいある在宅クリニックの中で、何を基準に選んだらいいのか、わからないじゃない。クリニックの目指す方向性が、わからないじゃない。だいたい、どこのクリニックも、痛みを軽減します、在宅で最期を、って言ってくれるし。私が思うに、最期をどこで迎えるか、それは家であっても施設であっても病院であってもいい、ただ、最期を迎える瞬間に、良かったな(それが最後まで好きなものが食べられて、でも、一瞬でも家に帰れて、でも、大好きなワンちゃんやにゃんこと触れ合えてでも何でもいい)、尽くせる手は尽くしたな、後悔はほとんどない、その最期が本人も家族も受け入れられるものになった、そういった状態になるようにできたらいいなと。そのためには、訪問リハビリは、非常に有能な、重要なツールだなと考えているのです。リハビリテーション医は、おそらく、在宅医療の分野では、結構レアなキャラクターだと思います。ですが、実は、その必要性は非常に高いとも考えています。リハビリテーション医が、在宅医療の分野で輝きを放ち、どんどん参画して、在宅医療を盛り上げ、その質を向上してくれるように、当クリニックが良いモデルになれたらな、と考えています。