医療保険介護保険制度のおかしなところ、いっぱいあります

2021年04月15日 こころ院長ブログ

医療保険制度、介護保険制度は、いろいろおかしなところがいっぱいあります。その一つが、訪問看護特別指示などによる医療保険での訪問看護の算定です。特別な関係にある・・・、いわゆる、同一法人のクリニック・病院と訪問看護ステーションが、同じ患者さんに介入している場合、訪問診療がその日にあり、訪問看護による看護か1日2回、訪問リハビリが1日1回介入している状況で、訪問看護・リハビリによるレセプトの売り上げが2~4万円くらいあったとしても、同日に訪問診療が入っていたら、その算定ができない、つまり、訪問看護、リハビリは、やってもやらなくても0円になってしまうのです。クリニックと訪問看護ステーションが、別法人だったら、それぞれ算定できるんです。これって、おかしくないですか?何もずるっこしているわけでもなく、仕事をした看護師、リハビリの業績を頂戴、って言っているだけなのに、同一法人かどうかで違うなんて。こうなると、無料サービスになってしまうので、訪問診療の日は、訪問看護・リハビリは受けられません・・・ってなってしまい、困るのは患者さんになってしまいます。当クリニックでは、それでも、患者さんが困ってしまうので、訪問診療があるから、と言ってサービスを休止することはなく、今のところは、その日はサービスになってしまうことになっても、同じ看護・リハビリの提供をしています。だって、患者さんを少しでもよくするために必要だから、サービスをくんでいるんだもん。こういった、レセプト請求のおかしな制度は、いっぱいあり、それにより、善意ある法人では、法人が泣き寝入りになり、善意なきところでは、患者さんが泣き寝入りをしています。薬剤や物品についてもそうです。なんでもかんでも管理料に含む、とされ、使わなければ使わないほど儲かる、みたいな制度になると、効果や衛生面がとても心配。使い過ぎについて、レセプトでチェックして、使用した分の薬剤や物品は、使用した分だけ請求できる方が、合理的だと私は思います。管理料は、物品などを含むのではなく、そういう状態に対して管理していることに対する報酬として換算した方がいいなと思います。同一法人うんぬんについては、以前、おそらくずるっこした法人がいっぱいいたのでしょうが、基本的には、法人が同一か、異なるかは、現場では、関係なく、いい事業所かどうかが大事。ずるっこすると、すぐに規制をかけたり、報酬削減したりしますが、そういうことで、善意ある法人が傾いたり、困ったりしています。みんなを縛り付けるのではなく、ずるっこするところを摘発して、対処するような方法を考えてほしいなと思います。