2021年01月22日 こころ院長ブログ
在宅医療、訪問診療は、まだまだ、在宅で最期を迎えるために病院での治療を辞めて、帰宅する、なので、在宅では疼痛を緩和するくらいしかしない、と思っている方やそう考えている医師がいっぱいいます。
当クリニックとしては、在宅で延命したっていいじゃないか、と思います。
在宅に戻られて、少しでも苦しみをやわらげ、リハビリテーションで状態を維持し改善し、少しでも長く住み慣れた場所で過ごしたい、家族と一緒に過ごしたい、ペットと触れ合いたい、子どもたちや孫たちの成長や生活を見届けたい、そのために、何らかの治療や処置で1日でも1週間でも1か月でも、安楽に過ごせる人生が伸ばせるなら、やれることは何でもやったほうがいい、やってあげたほうがいい、と考えています。どうしようもない疾患や寿命はありますが、在宅医療だから、ほとんど何も治療しない、という決まりはありません。こういった治療や処置を行うか行わないかで、人生の締めくくりがちょっと変わるかもしれません。ただただ、最後に家に帰れる、家で最期を看取ってもらえる、という事だけが在宅医療ではない、と私個人としては考えています。家に帰って、訪問診療、訪問看護でも、できる限りのことがしてもらえる、というのが本当の在宅医療だと考えています。もちろん、何もしないでそのまま自然に看てほしい、というご希望があれば、アドバイスやサポートをするだけで、ご希望に沿った形での在宅医療を提供しています。