医療崩壊の回避へ

2021年01月14日 こころ院長ブログ

札幌はある程度のレベルでとどまっていますが、関東、関西はかなり厳しめですね。このままでは、医師会の言う通り、医療壊滅に向かいそうです。これを回避する方法は、いくつかしかないと思います。まずは、時間がかかりますが、絶対やるべきなのは感染の数を減らすこと。これは、ひとえに、社会の活動形式を変えるしかないです。一時的、強制的自粛というかたちよりも、自粛・感染予防という状態で可能な経済活動の形態に変革して、感染予防した状態で経済を回せるようにしないと長期的な感染縮小と国の維持はできないと思われます。ある程度落ち着いたら、経済優先→感染再燃、の繰り返しでは、どうしようもないです。そして、短期的にコロナ・感染症医療と一般医療を崩壊させないように維持するためには、春~夏にも提案しましたが、コロナ・感染症専門病院を何か所も作ることです。100-400床くらいの総合病院のすべての病床をコロナ、および感染症患者を診てくれる病院を依頼して、委託し、そのほかの病院は、一切、コロナおよび発熱患者を診ないで、専門治療が必要な患者さんの手術や治療に集中します。そうすることで、すみわけができるので、クラスターの発生件数の減少、通常医療の稼働が計画的にでき、コロナ対策に動くマンパワーを一部の場所に集中でき、入院・治療の問い合わせや情報整理の効率化が図れます。コロナ専門病院に名乗りを上げてくれる病院を探すことに問題があるかもしれませんが、今のところ、これくらいしか、医療壊滅を防ぐ有効な手立てはないような気がします。あちこちの病院で、少しずつのコロナ患者を受け入れていても、非効率的で、クラスターなどで機能停止になり、受け入れできなくなり、医療の受け皿がどんどん消耗されてしまいます。専門病院なら、そもそも陽性患者を受け入れているので、クラスターとは、観点がずれます。なんとか、この危機を、みんなで乗り切りたいですね。