在宅介護・在宅医療を受けるうえでのポイント 訪問診療編

2020年12月17日 こころ院長ブログ

在宅介護や在宅医療を受けるうえで、ポイントがいくつかあります。使うサービスによって、大変にも楽ちんにも安心にもつながります。少しずつ、お話していこうと思います。

まずは、自分たちのことから。

在宅医療を受けるうえで、訪問診療というサービスがあります。文字通り、医師、看護師が、家に来て、診察、処方、処置をしてくれます。いわゆる、外来治療と同様の治療が家で受けられるサービスです。基本的には隔週または月2回の訪問診療となりますが、場合によっては月1回や毎週、毎日のような訪問になることもあります。病状によります。状態変化時は、24時間365日、電話がつながり、状況判断や対処方法を教えてくれたり、訪問看護師に指示を出してくれたり、場合によっては往診にも来てくれます。在宅生活を送る上では、非常に重要なサービスです。ただ、依頼するクリニックによって、サービスの質も内容も方針も大きく異なります。以前は、サービス自体が少なかったので、来てくれるクリニックに依頼する形が主流でしたが、今は、訪問診療医もかなり増えたので、選ぶ時代です。

どこのクリニックが自分の理想に合うか。延命治療をしないで楽に最期を迎えられるようにしてくれるのか、緩和治療をしてくれるのか、リハビリなども合わせて在宅での生活をより良いものとして過ごせるようにサポートしてくれるのか、あれやこれやはできないので専門科に結構受診しなければならないのか、家で最期を迎えることを重視しているのか家で過ごすことを生きることを重視しているのか、何かあった時に快く相談に乗ってくれるのか、往診にすぐ来てくれるのか、近所なのか遠方なのか、感じのいい先生や看護師なのか、在宅生活をきっちり管理するのか自由にさせてくれるのか、気が変わった時に在宅を辞めて入院したくなったときに快く入院を勧めてくれるのか、患者さんと医師の距離感はどんな感じなのか・・・・。

挙げればきりがありませんが、クリニックによって千差万別です。情報に関しては、ホームページや利用している方の口コミ、ケアマネージャーさんや訪問看護師さんなど、関わったことがある方々の口コミなども利用して、事前に集められる情報を集めてから依頼すると、失敗が少ないかと思います。訪問診療であっても、病院と同様にセカンドオピニオンが可能です。もし、依頼した後に、やっぱりこのクリニック合わないなと思ったら、解約して、次のクリニックに依頼することも可能であることを覚えておくとよいと思います。