2020年12月10日 こころ院長ブログ
在宅医療における医療、看護、介護などは、医療業務の集大成の一つなんじゃないかなと思います。個々の専門性をもった医療看護などをやってきた後、在宅医療では、ちゃんとやろうとすると、各科の疾患に対する医療・看護、救急、回復期、リハビリ、慢性期、緩和治療、精神治療、生活指導・相談、環境調整、家族指導・相談、福祉相談、薬剤調整、看取り・・・、数々の分野のことをすべて対応していきます。それこそ、自分の持っている知識と経験、想いを総動員して、個の患者さんと家族が少しでも良い人生を送るために、何をどこまで協力できるかを考え行動する、医療の原点に立ち返る仕事だと思います。病気ではなく、患者さんその人、家族、その人生を看る、そんなことがやりたいなと思われる医師、看護師、療法士、医療事務員、社会福祉士、ケアマネージャーさんは、ぜひ、在宅医療の世界でともに働きましょう。今後、医療業界は、高度先進医療のスペシャリストと在宅医療のスペシャリストと2極化していくと思います。片方のどっぷりよりも、両者を経験したバランスの良いスタッフ、より多くなると、連携もうまくいくと思います。多くは、前者から後者への移行が多いですが、後者から前者への移行も必要です。前者に、在宅医療現場のことを知らない方ばかりであれば、日本に最高の医療は実現されないと思います。