2020年10月13日 こころ院長ブログ
かの天才軍師 諸葛亮孔明の逸話。
蜀の武将の馬謖が、街亭の戦いで公明の命に背いて敗戦を招いた。この責任をとり馬謖は処刑されるが、馬謖は、孔明が後々の国の重要人物となると考え、大事に育てていた愛弟子であり、馬謖の処刑に踏み切るにあたり孔明はは涙を流した。後に「馬謖ほどの有能な将を何も処刑までしなくても」「もったいない」と彼を惜しむ意見もあったが、諸葛亮は「軍律の遵守。平等性・公平性が最優先」と考えていたようである。
現代では、斬首したりはしません。が、愛弟子や友達、家族、親友、側近、同僚、上司などの自分にとって近しい人に、
良くない部分を諫言したり、注意したり、律したり罰したり・・・。それを中立的にできるトップがいたら、その組織は、最高です。が、おそらく少ない。それをしてしまえば、自分に近しかった人間が、反旗を翻すかもしれない、嫌われるかもしれない、今までの関係性を壊してしまう、今までの自分の強固な政権陣営にひびが入るかもしれない。そのため、ほとんどのトップは二の足を踏む。しかし、それをやらなければ、組織は末端から、根からじわじわ腐っていく。そうやって歴史上崩壊していった国や組織は数知れず。歴史は、虚飾が当っても、色々なことを教えてくれる。孔明は、私が尊敬する人物の一人です。