2020年09月11日 こころ院長ブログ
先月に、どの機械を入れるかで、試験的に実施しておりました採血、生化学項目の迅速測定が、本日より実施可能となりました。測れる項目は、肝臓・胆のう系をみるビリルビン、AST(GOT)・ALT(GPT)・ALP・γGTP、膵臓をみるAMY、高脂血症にHDL、LDL、総コレステロール、中性脂肪、腎臓にCr、組織障害・心筋梗塞にLDH、CK、トロポニンT、栄養・電解質にNa、K、Cl、Albです。実際は、これらのうち、1度に10項目までが迅速検査可能で、その都度、必要に応じて項目を取捨選択します。なお、診療報酬の規定で、HDLとLDLは同時には測定できないことになっていますので、ご了承ください。同時に、その他の項目の測定が、迅速ではないが必要な場合には、残りの項目を岸本臨床センターに依頼して、測定していただくことになります。
院内迅速検査のメリットとしては、従来の外注迅速では、検体をセンターに取りに来ていただき、迅速検査して、最速でも2時間かかりました。院内検査では15-20分程度で結果が出ます。緊急対応はもちろん、1~3か月処方の比較的安定された糖尿病や脂質異常症、痛風、肝機能異常などの患者さんの検査を行い、後日、検査結果のための再受診や1~3か月後に結果を聞くようなことがなく、同日に処方調整が可能となります。それにより、細やかな疾患管理と患者さんの通院負担・医療費負担の軽減につながると考えます。当クリニックのような、小さい会社には、生意気ですが、導入をいたしました(^^♪