猫の妄想 地域医療は、未来にどうなっていくのだろうか。外来編。

2020年07月28日 こころ院長ブログ

現在の形の地域医療は、未完成であり、日々変化をしている。未来にはどうなっていくのでしょうね。コロナの影響で社会の形は大きく変わりつつあります。例えば外来診療。今後は、きっとオンライン診療が増えていくのでしょう。定期受診や軽い急性期症状などはオンライン・テレビ電話などで診察され、処方箋が近所の処方箋薬局にFAXまたはメールされ、処方、それを取りに行くまたは配送係が自宅なり指定された場所なりに配送する、そんな時代が来るかもしれません。ワイヤレス聴診器なんかを現場で本人にあててもらい、聴診器の音声は、オンラインで聞けるようになるかもしれません。がっつりした救急疾患は、クリニックや救急病院に受診・搬送、ちょっとしたものは、AIが診断して処方する(中国かどこかで一度行われていたような、薬の自動販売機?のようなもの)、Nsが常駐する出張所・サテライトブールのようなところでオンラインで医師の診療を受けて、現場のNsに処置、点滴してもらうなどで、医師や看護師の配置、人件費削減などが行われるかもしれませんね。そうすれば、効率よく少ない医師で広い範囲をカバーでき、サテライトをいっぱい作ることで、医療従事者の感染クラスター発生リスク軽減、看護師一人当たりの業務負担軽減(できるかな?)などもできるかもしれませんね。医師の診断をAIがブルチェックするなんて日も来たりして。少なくとも、近い未来には、AIや遠隔医療で機械や技術が、人の手の代わりに大きく仕事をしていくことになるのだろうと思います。我々、医師の仕事も大きく様変わりしていきそうですね。個人的な見解としては、オンライン診療は、まだまだやりにくいです。慣れていないせいや画質が悪いせいもあるかもしれませんが、やはり、対面で六感から得られる患者さんの情報は大きいです。雰囲気、所作、表情、顔色、オーラではないけれどもにじみ出る調子の悪さ加減などのあいまいな情報が、オンラインの画像からは読み取りづらいです。今後、高画質な3Dのホログラフなどでのオンライン診療になったら、もはや対面と遜色はないですね。そうなったら、外来での院内感染のリスクもなくなりますね。記事を書きながら気が付く、ああ、そういう時代が来そうですね。3Dオンライン診療所で、ホログラフで診察を受けて、点滴処置が必要なら、訪問看護が自宅で治療を行ってくれる。きっと、頭のいい技術者の皆さんが、すでに作り始めているのでしょうね。