2020年07月09日 こころ院長ブログ
言語聴覚士(ST)が増員されましたので、器械を追加購入しました。STは、嚥下機能、言語機能、認知機能を主にリハビリテーションします。嚥下機能訓練では、間接訓練と直接訓練があります。嚥下訓練では、当然、誤嚥や窒息のリスクが伴います。間接訓練といえど、自らの唾液で誤嚥することがあります。そのため、自己排痰ができない、弱い利用者さんには吸引機(サクション)が必要です。病院では、病棟や倉庫に大抵ありますが、ご自宅や施設には、利用者さんが各自でレンタルしていないとありません。有事の際に、手をこまねいているしかありません。それは、訓練をするうえでも非常に危険であり、また、訓練する療法士の心理的負担も大きいです。それにより、十分な効果をあげる積極的なリハビリが行えなくなるかもしれません。そこで、当クリニックでは、ST1人に1台、サクションを割り当てて、訪問リハビリの際に携帯していくことにしています。在宅医療・介護において、少しでも良いことが当たり前になるように、コツコツと当クリニックから実施し、発信していきたいと思います。