2020年05月20日 こころ院長ブログ
空腸ストーマ・回腸ストーマなどで排液量が多い場合、ストーマの管理が大変です。頻回のストーマ内容物の廃棄やパウチの消耗、固定が剥がれたりと。それを解消するために考案したのが、”こころ式ストーマドレーン”。以前から、ストーマパウチとウロバッグをつなぐ接続具はありましたが、ストーマ排出孔とウロバッグの接続部をつなぐもので、接続部の内径はウロバッグのチューブの径よりかなり小さくなり、食残や浮遊物糞便がすぐに詰まってしまいました。そこで考案したのが、”こころ式ストーマドレーン1号”です。ウロバッグのチューブの接続部分カットしたところ、緩くそのままストーマ排出孔に差し込めました。チューブの先端に穴あけパンチで複数個側孔を作成し、側孔よりもウロバッグ寄りのチューブの部分をビニールテープで外径をストーマ排出孔の内径よりもすこし太くなるように補修して、ストーマ排出孔にチューブを差し込みます。さらに接続部から漏れないようにビニールテープで補強します。これにより、増やした側孔からのスムースなドレナージと比較的大きな固形物もウロバッグのチューブ内径以下のものは、回収でき、ウロバッグにためることができます。ストーマケアの負担をかなり減らすことができます。