緊急事態宣言 解除へ向けて

2020年05月06日 こころ院長ブログ

緊急事態宣言は延長されました。

今は仕方のないことかなと思います。最近メディアが推している基本再生産数という、一人の患者が新たな感染者を生み出す数の平均値のようなものですが、これが1以下なら欧米は良しとして、学校再開や活動再開の指標にしているようです。

日本では、緊急事態宣言の前も1以下だったとか。どうしてこんなに締め付けるんだ、とやんややんやしています。欧米の国民の数、患者数・死者数と日本を比べた場合、圧倒的に日本が少ないことがわかります。感染者数については、検査の適応が違うといえばそれもそうですが、死者数は、どちらも条件はほぼ同じかと思います。欧米並みに、解放を求めるなら、欧米並みの感染者・死者数を覚悟するくらいの気持ちが必要になります。輪をもって貴しとなし、忍耐のできる日本人しかできない今の自粛生活ですから、あと一息、頑張りましょう。

自粛・封鎖政策の有識者に医療関係ばかりいて、経済の専門家が少ないので経済が死んでしまうというコメンテーターもいますが、コロナの封じ込めには、医療の有識者の意見が最優先だと思います。緊急事態宣言その他について、いつ解放できるのかは医療の専門家が主導でないと、コロナが再燃するリスクが高くなります。経済については、経済の有識者と政府で、緊急事態宣言・自粛政策を、時期が来るまで継続しながら、支援や貸付、給付、その他の別の政策で、経済が死なないように考えて、何とかしてほしいと思います。

感染対策継続=経済の崩壊、ではないと思います。そういうところを考えてくれるのが有識者ではないかと。経済のために感染政策を緩めると、すべてが水泡に帰すことも考慮しなければならない気がします。