あまり知られていないコロナの最前線の地方戦

2020年04月22日 こころ院長ブログ

急性期病院・保健所などの最前線の主戦場では、主戦場の問題と戦いがあると思います。我々、地域医療の地方戦でも地方戦なりの問題を抱えています。

現在の状況では、コロナウィルス陽性の人を準備のできていない病棟に安易に入院させて院内感染を起こすリスクを避けなければならい、理解できます。具合が悪い、発熱している→コロナじゃないの?と疑う、理解できます、大事です。PCR検査には上限があり適応をしぼりたい、理解できます。

在宅・施設で発熱したとき、現在は入院はできません、コロナかもしれないから。PCR検査をすればいい→尿路感染、誤嚥性肺炎、その他の熱の原因が疑われ、PCRの適応でないといわれる→コロナではないとは言えない→入院できない→発熱患者には、訪問看護・訪問ヘルパーは、ほかの利用者さんに感s念を拡大しないように介入中止してしまう→在宅・施設では介護できない、訪問診療と家族・施設職員だけの対応では限界がある→困っている。

入院するためにPCR(-)である、ということを確かめないと、入院するためのパスポートが得られない。保健所の先生は、直接事情を説明すると柔軟に対応してくれます。でも、行政として、入院が必要と医師が判断している患者さんに対して、入院するのにPCR(-)が必要であるなら、保健所職員の判断にゆだねないで検査対象として速やかに認めてくれるように指針を出してほしい。検査結果が出るまで2~3日、その期間ですら、自宅・施設待機はかなり苦しい。世間ではあまり知られていない、地方戦実情。