2020年04月07日 こころ院長ブログ
在宅医療においてSTによる訪問リハビリ(嚥下訓練)を受けることは、札幌ではまだ多くはないです。特に、当クリニックのように医師・看護師が強力にSTのバックアップをしながら、積極的な嚥下訓練を進める訪問リハビリステーションは少ない。
胃瘻が入っていても、少しでも好きなも、おいしいものをなるべく味合わせてあげたい、服薬ルートとして経鼻胃管が留置されているなら、服薬さえできるようになれば、経鼻胃管を抜いてあげることができるかもしれない、ミキサー食を食べているなら、もう少し形のあるものを食べさせてあげたい、色々な思惑を持ちながら、誤嚥性肺炎のリスクを負いながら、日々リハビリをし、リハビリを勧めています。
在宅医療の目標は、一般的な在宅で最期を迎えることや現状維持というのもありますが、今よりも少しでも良い人生を送れるようにサポートするという事がとても重要です。急性期や回復期と違って、終了期限が明確に決まっていないことが在宅リハの利点です。焦らず、ゆっくりと、明確な目標をもってリハビリを受けてみることを考えてみたらいかがでしょうか。