訪問リハビリが得意なこと ④動きのコツを習得

2022年11月18日 訪問リハビリテーションこころ

916日のブログで、入院中にリハビリしたことが自宅生活で活かされないことがあるとお伝えしました。

病院を退院してから、個別リハビリで十分に時間をかけて行えるサービスは何があるか、ご存じですか?

 

実は訪問リハビリしかありません。

何度か記載しましたが、訪問リハビリは4060分間、マンツーマンで支援できます。

そして支援する環境は「自宅」であり、実際に生活する環境で支援できます。

 

①自宅でお風呂に入るのが大変

⇒ 通っている施設でお風呂に入る練習をして【その環境で】動作方法を習得

⇒ 自宅ではうまく入浴できない

 

②自宅で転倒を繰り返す

⇒ 通っている施設で、転倒しないようバランス練習や歩行練習を強化、【その環境】では転倒なし

⇒ 自宅での転倒頻度は変わらず

 

上記の話をしばしば聞きます。

単純に筋力がつけばうまく行えるか、と言われると難しいことは明らかですよね。

自宅での効率的な動作方法をご本人・ご家族が習得できれば生活はかなり楽になります。

 

訪問リハビリでは

①自宅でお風呂に入るのが大変

⇒ 【自宅の環境で】どのように足を動かせば浴槽をまたげるか、その時に手をどこにつけばよいか、ご家族や訪問介護スタッフが何を手伝えばよいか、体のどこを介助すれば楽に入れるか、ご本人と介護者それぞれに「動きのコツ」をお伝えし、動作方法を習得

⇒ 自宅での入浴を安全に行える

 

②自宅で転倒を繰り返す

⇒ 【自宅の環境で】どこで転倒しているか?何が原因か?詳細に評価をして手すりなど環境を検討し、どの姿勢でどこに力を入れれば効率的に歩行できるか、ご家族や訪問介護スタッフがどこに気をつけてどんな声かけをすれば楽か、ご本人と介護者それぞれに「動きのコツ」をお伝えし、動作方法を習得

⇒ 自宅での転倒頻度を減らすことができる

 

このように、実際の環境で時間をかけて動きのコツを習得することを訪問リハビリは得意としています。
動作を行うなら一生懸命やるより、力を入れずに効率的に行う方がご本人、ご家族とも楽にできますよね。
「環境」とは物理的な環境以外に「人的(ご家族や訪問介護など)」環境も含まれます。
ご本人、ご家族に直接指導や提案できるのも訪問リハビリの長所です。

なにかお困りな動作があればお力になれることと存じます。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。