訪問リハビリが得意なこと ①呼吸リハビリ

2022年07月08日 訪問リハビリテーションこころ

呼吸リハビリは当事業所が特に得意としていることです。

「リハビリで呼吸が楽になるの?」とよく聞かれますが、平たく言うと楽に呼吸を行うための練習を行います。

 

動くと呼吸が苦しい ⇒ 日中動かなくなる ⇒ 寝たきりになる

という悪循環は呼吸器疾患の対象者でよく起こるケースです。

 

在宅酸素療法(いわゆる酸素を体に入れる)で呼吸は楽になるかもしれませんが、楽な呼吸方法や

呼吸が楽な動き方を習得したわけではないので、効果が一時的となるケースも多いようです。

 

では、呼吸リハビリとは何をするのか?

状態にもよりますが、呼吸器疾患の方は筋力や関節可動域など身体機能が保たれていることが多く、

・楽に息を吸う、吐く、といった適切な呼吸方法の練習
・胸郭まわりの柔軟性向上に向けた練習(肺をより膨らませやすくするイメージ)
・着替えや歩くなど日常生活動作で呼吸を楽に行うための動作時の呼吸方法のコツの習得
などの練習をすることで日常生活上の息苦しさが軽減することが期待されます。
その結果、
 呼吸器疾患で臥床生活 ⇒ 訪問リハビリ実施 ⇒ 運動しても苦しくない ⇒ 日中起きて生活、活動量↑
⇒ 外泊する、温泉に行けるようになる、近くのスーパーまで行けるようになる

といった好循環に至った利用者さんを当事業所では何人も経験してきました。

 

動いたら苦しい… ⇒ こうやって動いたら苦しくない!
ということを学習できたことが大きな要因でしょう。

 

昨年の日本訪問リハ学会でも

呼吸器疾患で動くと苦しい ⇒ ほぼ寝たきり ⇒ 呼吸リハ実施 ⇒ 外出、外泊の達成

の報告で入賞を果たしました!

 

在宅呼吸ケア白書によると、在宅酸素療法が必要な方の3割しか呼吸リハが実施されず、

呼吸リハが必要な対象者に対して十分に普及していない実態が明らかになっています。

当事業所は主治医が同法人のため運動負荷をどの程度かけて良いか、こまめに確認し指示をいただけるため
呼吸リハビリテーションをリスク少なく、安心して進められます。

自宅にいる呼吸器疾患の方に訪問リハビリがお力になれれば、と考えております。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。