訪問リハビリは頑張るもの? ①利用者さん編

2022年06月17日 訪問リハビリテーションこころ

「前に、痛いと言っているのに“頑張って痛いのを我慢しないと動きませんよ!”とリハビリの人から言われて、やめてくれなくて痛みが強くなった」

「前に“頑張って筋力をつけないと歩けませんよ!”とリハビリの人に強く言われて落ち込んだ」

 

訪問リハビリ導入時に利用者さんやご家族からよく聞かれる言葉です。

本当にリハビリは頑張らなければいけないものでしょうか?

 

人によっては筋力をつける、関節の動きを良くするのに頑張ることも必要かもしれませんが…

利用者さんは普段の自宅生活の中で

    体力ギリギリまで頑張って外や家の中を歩いて

    腰痛に耐えながら料理やゴミ捨て・買い物など家事をして

    肩の痛みに耐えながら上の棚から物を取って

上記のように限界ギリギリまで頑張っている方を多く担当します。

我々が簡単にやっていることも、ご病気により身体機能障害を呈した利用者さんにとっては

非常に頑張っている行為であることはよくあります。

 

そんな方に「頑張って」という言葉を簡単にリハ担当者が言うことは…酷ではないでしょうか?

まずは利用者さんが「今、頑張って生活している。ご病気によって辛い思いをしている」ということを

リハビリ担当者が肝に銘じて訪問リハビリを開始することが利用者さんに寄り添う第一歩と感じております。

 訪問リハビリでは

    頑張らなくても歩ける方法

    力を入れなくても家事を行える方法

    上の棚まで楽に腕を伸ばすための方法

など、利用者さんが「頑張らなくても」楽に行為を行う動きのコツを提案いたします。

 

我々の提案により、利用者さんが少しでも楽に、快適に自宅生活を送れる一助となれば幸いです。

なにかお困りな動作があった時に、訪問リハビリが利用者さんのお力になれればと考えております。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。