連携の難しさ

2023年05月16日 こころ居宅介護支援事業所

とある日の訪問診療の相談のお話です。

普段連携したことのない医療機関から新規の患者さんの相談が来ました。

小児で難病を抱えた患者さん。それだけでお断りすることはもちろんありませんが、当院は小児専門ではないのできちんと確認すべきことは確認してから診療を引き受けたいと考えていました。

ところが、先方のMSWさんからは小児分野の普段聞きなれない医療用語が矢継ぎ早に飛び出してきます。こちらが若干戸惑っていることは意に介していない話し方です。

MSWとして一定の知識と面談技術は持ち合わせていると自負してはいますが、さすがにこれではちょっとやりにくいなというのが正直な感想でした(勉強不足と言われればそれまでですが)。

後日、診療情報提供書をいただき内容を拝見した上で、管理料のことについて質問があったので問い合わせると、逆に、「じゃあどこまで診てくれますか。」と逆に質問返しをされてしまい、ますます連携しにくいという印象が強くなりました。

当院の方針としては、エリア外、精神科訪看との連携、経鼻胃管栄養の管理、それら以外を理由にお断りすることは原則なしにしていますが、今後の連携のことを考えて院内で協議した結果、大変申し訳ないのですがお断りさせていただくこととなりました。

誤解を招かないように弁解させていただくと、あくまでも今回のお断りは、患者さんのことを第一に考えた上でのことです。

患者さんの紹介の中には、がん末期の方で、ある程度のことは後回しにして一刻も早初診に繋げなければならない患者さんもいます。

でも、今回の患者さんの場合は予後的なことを考えると、患者さんとも、紹介くださった医療機関とも長いお付き合いになると考えていました。だからこそ、患者さん家族、紹介くださった医療機関、当院、それぞれが納得した上で診療を引き受けたいと考えていたのですが、こちらの説明不足もありうまく話がまとまりませんでした。

普段はあまり意識していませんでしたが、MSWとしての連携の難しさをまざまざと感じぜざるを得ない一件でした。

今後の連携の場面では、紹介を受ける時はもちろん、こちらから入院などで紹介する際にも、どうすれば双方が納得した上で話がまとまるのかを意識しながら相談事を進めていかなければならないと、MSWとしてはまだまだ未熟だなと痛感しています。

今回のお断りを単なる先方に対する愚痴で終わらせることなく、今後の連携に活かしていかなければと思う今日この頃です。