結婚制度自体を見直さないと

2024年03月28日 こころ院長ブログ

同性婚についての違憲かどうか、今まさに争われていますね。

そこらへんは、私にはコメントできない。

けれども、そもそも、憲法制定の時に、同性婚というものが、認知されていなかった、

考えて制定されていなかった、のではないだろうか?

だとしたら、今の憲法で、同性婚を合憲、違憲とすること自体、

難しいのかもしれない。

憲法で言う結婚、婚姻制度がいわゆる、以前の狭い意味での男女の結婚と

それに伴う生活に対する義務や権利を定めたものと考えられる。

だとしたら、結婚を、広義の男女、もしくは、望む者同士の契り、と

新たに定義を変える必要があるのでは?

婚姻、結婚の意味を定義しなおすのであれば、婚姻制度の権利と義務も

考え直す必要があるのでは?

何をすべきか、何をしてもらえるのか、どんな恩恵があるのか、どんな

不利益があるのか。

既存の婚姻制度を新しい意味での婚姻に適応すれば、必ず、ほころびがでる。

おそらく、望む者同士の婚姻は、今後認められていくものだろう。

だとしたら、その次の、婚姻制度についても、しっかり、じっくり検討しなければ、

ならないのではないか?

合憲か違憲か、最高裁判所の判決はまだまだ先だが、判決が出てから、

じゃぁ、考えるかではなく、合憲と出た場合は、その後はどうすべきか、

どうあるべきか、その後の迅速な対応に向けて、有識者などで、

今のうちにじっくりと考えておく必要があるのではないか?

なんでも、結果が出てから次の検討にってやるから、時間がかかる。

望む人々は、すぐにでも実行してほしいと思っているのに、何年も時間を

無駄にかけてしまう。

婚姻制度自体、専業主婦をモデルにしているところもありそうで、そういった面でも

今の共働きや子育て休暇、産休がとれること、いろいろな手当てが出ること、

保育所に子供預けてともばたらきすることなど、いろいろなバリエーションが

増えてきている中で、変えるべきこと、調整すべきことがいっぱいあるだろう。

例えば、保育所の問題。専業主婦は、自分で子供の世話を1日中毎日している。

共働きの人は、保育所に預けて、自分がやりたい仕事をして、保育所に預けるときの

補助金が受け取れるなどの制度があった場合、専業主婦は、なんで私は自分で世話しているのに

補助されないの?不公平では?と感じるかもしれない。

共働きするか、専業主婦をするかは、個人の選択だが、選択により、国の補助に

不平等が生まれることがある。

この場合、子供一人に対して、保育に一定の補助をする、それを保育所の料金に充てるか、

別の子供にかかるお金に充てるかは、個人の選択に任せるなどの子供手当にすれば、

双方に平等な国の補助になるのでは?

専業主婦だって、保育所に預けて、時に、自分の自由な時間を過ごしたいだろうに。

税金や国の補助、子供の教育や医療については、国民に平等でシンプルである方がいいと思う。

子供の教育は、中学まで、もしくは高校まで一律、公立の分だけ無料。私立希望の人は差額は個人負担で。

子供の医療費、給食費無料。

医療費は、子供無料、高齢者は1割なら1割、2割なら2割。

子供手当、その他、定額。

いちいち、所得制限とかしない。そうすれば、事務手続きも簡単で、経費も削減、業務も改善。

それでは高所得者に有利?不公平?

そんなことはない。

だって、同じ国民なのだから、国から受ける恩恵も平等であるべき。

その代わり、所得に応じて、一定割合の税金を課せばいい。なんなら、累進課税でもいい。

高所得者から多く資金を徴収して、それを全員で平等に受け取る。

そうすれば、高所得で、たとえ税金を多くとられても、所得が上がるほど手元に残るお金は多くはなっていくので、

より稼ぎたいというモチベーションを失わせることが少なくなるだろう。

あれこれ、選挙の票を意識して、所得の再分配などと称して、細かい設定や規定、所得制限や給付制限、などを

つけるから複雑でわかりにくくなり、結果として役所の人々のミスを招いたり、過労を招いたりする。

手続きが煩雑で給付に時間がかかったり、手数料が多くかかったりする。

もうやりかかったものだから、さっさとマイナンバーカードの普及100%、保険証の一元化などしちゃえばいいのに、

中途半端なままで、今が一番面倒くさい状態で放置されている。

個々の問題を一つ一つ争って、法律を作って、改正して対応してもひずみが出てしまう。

根本的に、古い憲法で、今の情勢を想定していなかったのであれば、まずは、憲法自体の解釈をいったん

見直さないと、憲法解釈は古いまま放置で、法律でちょこちょこごまかそうとしても、うまくいかないんじゃぁ

ないかな?

自衛隊についてだって、そこらへん、9条のことであいまいにするから、いつまでたってもグレーな状態に

なってしまっているみたいだし。

自営は必要、侵略戦争を受ける脅威だって実在しているわけだし、自衛隊は保持する、でも、侵略戦争はしない。

そういう憲法に潔くしたらいいのに。

自ら戦争をしない、戦争を放棄する、だから、軍隊を持たなくても戦争は起きない、なんて、ほぼあり得ない。

どう考えても、自衛手段をもたなければ、あっという間に蹂躙される可能性がある。

戦争放棄と自衛隊保持、ともに両立したらいいのでは?