在宅医療、介護のブームは、去りつつある?

2023年11月29日 こころ院長ブログ

在宅医療、在宅介護の熱が、今冷めつつある?

全国的に、在宅医療に、在宅介護におけるニーズが減っている?ようです.

コロナ禍で、入院したら面会できない、だから、退院して在宅へ、などの

希望などもあいまり、在宅医療が逼迫するほどに在宅医療、介護への受入要請が

増加していましたが、コロナが5類になり、半年くらい.

ようやく国民の気持ちも落ち着いたのか、単純に熱が冷めたのか.

訪問診療への依頼件数も以前よりもグーっと減った印象があります.

特にここ2ヶ月くらい.

当クリニックが悪いのかな?なんでかな?何か原因があるのかな?

と探りを入れてみましたが、どうやら、紹介元の入院患者さんの数も少なくなっていたり、

ケアマネージャーさんの抱えている案件も少なくなっていたりと、

川の上流でのニーズ自体が減っていることが、どうやら、厚別区、札幌市というレベルでなく、

日本全国的に、起こっているようだとのことです.

当クリニックの悪評でも出ているのかと、心配しましたが、そうではないようで

一安心....

していいのかな?

本来は、今後5年は、在宅医療における訪問診療のニーズは上がる一方で、そのうちピークアウト

するとは思っていましたが、今はその段階ではないような気がします.

年末年始、などの一時的なものもこれからは考慮されますが、

施設入所への移行、慢性期病院、介護療養院への入院などへのニーズが増えているのかな?

在宅医療は、元々、入所したり入院したりするよりも圧倒的に医療介護費用が安く済むという

利点があります.

国策として、医療、社会保障費を抑えたいという目標があり、診療報酬や介護報酬を減らしたいという

狙いがあるようですがナンセンス.

減らすべきはそこではなく、使われている医療費、介護費の効率化、が求められています.

急性期病院、回復期病院の入院日数の削減、まとめて大量に訪問する施設型の訪問診療費の削減、

救急車、救急搬送の適正利用、コンビニ受診の規制、夜間受診、往診の規制、ポリファーマシーの

是正、生活保護における無料診療の規制、検査の適正実施、などなど、医療と介護の診療報酬は、基本的には、

物価に合わせて値上げしないと、今もどんどん、クリニックや介護施設、事業所が倒産して行っています.

値下げではなく、今まで無駄に?多く使われていた医療費、介護費の効率化をすれば、

あっという間に数百億、数千億、兆?の社会福祉、医療費の削減ができるんじゃないだろうか?