今の立場だけでなく、過去の、未来の立場でものが考えられるか、言えるか?

2023年10月04日 こころ院長ブログ

何かものをいうときに、今の自分たちの、自分たちに都合がいいことだけを

言っていないだろうか?

例えば、子育て支援について。

もちろん支援をすることはいいこと。

別に少子化については、どーでもいい。気にしていない。

なんなら、日本の人口、ひいては世界人口は、少子高齢化で、近い未来

激減したほうが、地球全体から見たら、プラスなんじゃないか?

と考えているので。

ただ、中国、インド、アフリカ諸国がこれからも自国のことだけを考えて、

バンバン人口を増やしていくようだと、地球全体としては困る。

そして、人口が多いから、少ない国より権力、圧力を持ち、

支配しようとするような行動に出るようでは困るけど。

話はそれましたが、子育てがしやすい環境にすることはいいことだと思う。

そんな環境で、自分も子育てできていたら、楽だったかもねと思います。

自分はもう子育てが終わりに近づいていいるから関係ない、と考えてはいけない。

ただ、休みや補助や無償化、なんでもかんでも、少子化対策だからと、

安易に要求し、不平不満を言い、それに対して、今はそれが主流だからと、

少子化対策に異を唱えることは炎上する、選挙で勝てないからと、顔色をうかがって

言動することがあったら、それには賛同できない。

少子化というのは、国の中でも一つの問題点に過ぎない。ということも忘れてはいけない。

予算も、使える税金の総額は限られている。そこにお金を持ってくるということは、

今までの何かを失う事であると認識すべきである。

高齢者にそんなにお金を掛けずに、未来ある子供たちにもっとお金をかけるべきだと、

声高々に発現する人がいる。

一見、少子化対策を考えて、発言していると思われ、称賛される。

だが、本当にそれでいいの?

今の日本を支えてきた、ずっと献身的に支えてきた高齢者にお金を変えなくていいの?

それって、言い方悪いけど、国民の使い捨て、じゃないの?

もうこれからそんなには働けない人には、国はお金をかけない、働けなくなったら、もう

どうでもいいってこと?

そんなことを、声高々にいう人が称賛されていいの?

自分が高齢者になったときにも、俺たちには金はいらない、子供たちにどんどんお金を

回してやってくれって、この人たちは言えるの?

合理的といえばそうだけど、日本人の感情的には、心情的には、どうなのよ。

自分の子供を育てるのに、苦労することは、そんなに苦痛なの?

医療費や学費が免除されたら、十分じゃない?

産休、育児休暇もらえたら十分じゃない?

それだって今までの日本人には、いただけなかった代物じゃない?

世界一の福祉の国、北欧や子育て支援先進国の欧州諸国と同じにする必要ある?

当然それらの国では、税金が高い、病院には自由にかかれない、高齢者には

お金をかけてもらえず、なにかあっても治療はしないで亡くなる方向で、

なんて不利益をこうむったりすることがあることも受け入れなければならない。

今の日本の充実した医療制度を捨てることができるのかな?

医師や看護師、介護士にも、一般人と同様の労働基準を適応して、

産休や育児休暇をあげようぜって声は、民間から上がらない。

賃金をあげろといってくれない。

自分たちは、要求するのに。

もし、それを実現したら、活動する医療従事者は、半分くらいに減るかもしれない。

つまり、待ち時間は倍くらいに、手術の予約も倍くらい先に、受診できる

曜日が減り、診療受付も15時半までとか、救急の受け入れも、本当の救急

疾患以外は、受け入れ拒否、翌日の外来に来てくださいと門前払いに、

なんてことになってしまうかも。

医療従事者の賃金を上げるということは、病院の売り上げをあげなければならないので

診療報酬をあげなければならない。

ということは、医療費負担が増える。

だからこそ、声をあげない。

おかしくない?

賃金が安い、物価高だから給料を上げてほしい、そういうけども、医者や看護師の給料は、

上げてくれないの?上げてあげないの?

その予算はどこから来るの?

補助金なわけないでしょ?

診療報酬しかない。でも、報酬改定が行われるたびに、現状維持、もしくは一部値上げしたり、

加算したりするものの、その基準や手間は煩雑で、そのほかに、今まで加算していたものが

外され、トータルするとマイナスになったりすることが多い。

そんなんじゃ、給料上げる予算なんて組めない。

話はそれたけど、要は、子供が増えればいいの?

そんなわけない。

生まれてきた子供が望まれて、幸せに育てられることが大事。

本当に欲しい人は、どんなことがあっても生んで育てるはず。

予算が、家計が苦しくなりそうだから産まない。補助金が出るなら、無料になるなら産もうかな?

位の気持ちで産まれた子供が、全員、大事に愛されるかどうかに、私は不安を覚える。

子供の服、食事などには、親が自分の趣味に使うお金を削ってでも当てて大事に育てるくらいの

愛情を注いでほしい。

自分は自分。遊びたい楽しみたい。けど子供にもお金を掛けたい。だから、手当をよこせ?

などと考えている人がいるなら、その人に本当に子どもを大事に育てる気はあるのだろうか?

と感じることもある。

子供が増えればいい訳ではない。

幸せな子供が増えてほしいい。

子供たちが大人になったときに、まっとうな大人になってほしい。

現在のように、自分勝手な、楽してお金が欲しい、闇バイトや詐欺に安易に加担するような、

ニートになったり、つらい仕事はしたくない、とにかく自分の好きなことだけやって稼げないかなぁと

夢ばかり見ているけどあまり努力はしない、カードやローンや自動課金式のキャッシュレス決済などを

無造作に使って借金まみれで自己破産するような人たちが増えるようでは意味がない。

人が増えることによって、不幸な人やむやみな格差が生まれ、またそれを埋める為に、あるいは、

それぞれが自分の権利や利益を主張するために争いや戦争が起こるようではいただけない。

子供たちは、望まれて生まれてくるべき。

たとえ親が苦労しても。

自分たちだって、先代の、先々代の大人たちが、自分たちを犠牲にしてでも、大事に育ててくれたはず。

なのに自分の時は、そんな苦労は絶えられない?

それは、単なるわがままでは?

国からの保証は、教育や医療、給食などの必要最低限度の子供たちの生活保障を、全子供に平等に

与えるだけでいいと思う。

あとは、親が自分でやるべき。

苦労をしないで楽に、幸せに子育てをしたい、という気持ちはわかるが、それをするのに、どれほどの

税金と周りの人たちの支えが必要か?

そして政治は、食糧、治安維持、環境保全、国の維持、経済の維持などに力をもっと注ぐべき。

子供の人数を増やすことが正義ではないと、私は思う。

子供は、国の利益を生むための道具ではない。

ただ、子供たちが生まれ、大人になって貢献することで、結果として国の力となるだけ。

国の力とするためにとにかく産め、増やせ、という考えは違うんじゃないかな?

地球として、全世界として、少子高齢化、ということに惑わされないで、各国で協力して、

平和で、幸福的な形での世界人口半減計画、などを推進していくべきじゃないのかな?

子供がとにかくたくさんほしい

→生活う日が困るから、その分補助金ほしい

ではなく、

→子供為に親が頑張って稼いでくる

というのが、本来の考え方なような気がします。

あくまでも私見なので、これが正しいというわけではありませんが、あまりにも

少子化対策、子育て対策が絶対正義、そこに力とお金を集中すべき、それが正しいこと、

それ以外の考えは認めない、受け付けない。そう考えないやつは非国民だ。

というくらいの少子高齢化、子育てという面での偏った思想がいま日本に

広まっているような気がして、少し危うさを感じた次第です。

我が家は、いわゆる幼い子供の子育て世代の頃には、とにかく政治の恩恵は、

ほとんど受けられませんでした。

税金は大量にとられ、何らかの手当や補助金や支援などは、ほぼ収入制限で

対象外、無償化などの政策も対処がいであることが多く、ただただ、その予算を

確保するための税金は多めにとられ、同じ医療や教育を受けるのにもより多く

自費を取られ、結局、いつも生活はなんだかんだでカツカツ。

貯金なんてできたことは、ほとんどありませんでしたよ。

世間の多くの人は、年収や職業などで、ざっくり格差社会だと、格差を是正するために

年収の多いやつからいっぱい取れ、そんな奴らには補助金を配るな、支援するな、

無償化するな、あいつらはお金をいっぱい持って贅沢してんだ、貯金いっぱいしてんだ、

不公平だと、考えているのかもしれませんが、現実、手元にあるお金は、

税金が多い分、補助金が無い分、補助や無償化が受けられない分の自費が多い分、などなど

を加味すると、年収が3000万とか5000万とか、かなり多めの人ぐらいまで行かないと、

ほとんど差なんてないんじゃないだろうかと思います。

なんだかんだで、95%以上の人は、そんなに格差なんてないんじゃないかな。

それぞれの立場に立ってみないと、きっとみえない、感じられないんじゃないだろうか。

楽しいのも、幸せなのも、苦しいのも、貧しいのも、きっとみんなそれぞれの環境で

かんじているんじゃないかな。

圧倒的なセレブの人以外は、思ったより余裕なんてない生活をしているんじゃないかな。

若者は、これから、運と努力次第で、いっぱい稼げる可能性がある。

しかし、高齢者は、もう新たに大きく稼ぐことはむずかしい。

生活していく中で、徐々に蓄えは減っていく。無くなっちゃったらどうしようもない。

そんな中、少しでも目減りしないように年金などでやりくりして生活している。

そういった方々に対する予算をどんどん減らして、若者の予算にしていってしまって、

いいのだろうか?

ちょっと立ち止まって、本当に大丈夫か確認しながら進めた方がいいいいのでは?

公務員の数の適正化、議員定数の半減、装備や配置・能力などを見直しての防衛費の削減、

原子力発電所を再開するのか、しないならさっさと廃炉にして維持費を払うの止めるとか、

道路工事の適正な実子での建設費の削減、食糧自給率の向上による経済の安定化、

宇宙開発もいいけど本当に日本独自でそこまでの費用をかけてやるべきことなのか?

どこかの国と共同開発や支援する事での便乗じゃダメなのか?宇宙とは別分野での

突出ではだめなのか?(例えば食料やエネルギー・砂漠化の対策・温暖化の対策など)、

社会保障費、医療費は、本当に適正に使われているのか、などなど、

色々なところを適正にしていくことで、予算はいっぱい確保できそうな気がするけど。

そして、国としての特徴を出して、世界でのいい立ち位置が取れると思うけどな。