気持ちの変換ができたら最強?

2023年09月05日 こころ院長ブログ

在宅介護は、大変なもの.

それは間違いない.

介護が必要となった原因の疾病の種類にもよるし、

誰に対して介護が必要になったのか、誰が、どのくらいの

人数で分担できるのか、介護認定度の高さや持てる

介護点数の有無、そもそも、介護保険が使えるのか、

医療保険が使えるのか、受けたいサービスが受けたいだけ

受けられるのか、依頼した事業所が親切で一生懸命なところかどうか、

医療介護従事者とのコミュニケーションが取りやすいかどうか、

周辺の人や医療従事者からの要介護者や介護者への理解や心遣いが

十分かどうか、などなど.

様々な要因によっても、心理的・精神的・身体的な負荷は大きく変わるし、

満足感、充実感、疲労感、疲弊感、虚無感、孤立感、などなど

も大きく変わると思う.

介護は、具体的にはあと何日、何ヶ月、何年という期限が決まっている

わけではない.

期限付きだと意外と人は頑張れるものだが、期限が具体的に決まっていない

時の負荷は、心理的にも肉体的にもなかなかつらい.

誰かのために頑張ること、頑張れることは素晴らしい.

そして、そこから得られる心が満たされることも、他のことからは

得難いものである.

それだけでも介護することの価値はあると思う.

がしかし、日々、介護する中で、小さな楽しみ、幸せ、発見、達成感、

満足感が得られれば、介護の世界観は大きく変わるかもしれない.

被介護者と介護者の間での、心の交流や日々の小さな楽しみ、

失ってしまった、できなくなってしまったことがリハビリなどで

少しずつでも改善してくる喜びや達成感、褥瘡リスクが高い状態でも

褥瘡を起こさないためのケアや創意工夫により褥瘡を起こさないと

いうことに自分の中でゲーム性を持たせて達成す続けてみたり、

できてしまった褥瘡をいかに改善させるかということに使命感を

持ってあたってみたり、どうすれば身体的・精神的靴を軽減できるか、

昨日維持改善できるかを日々試行錯誤して、介護クッションの位置を

種類を検討してみたり、食セル形態に制限がある要介護者の食事を

形態を維持しつついかに美味しくバリエーションを作るかの創意工夫

をしてみたり、具体的な外出やレクリエーションなどの目標を立てて、

それに向けての段階的なリハビリテーションを行い、一歩一歩、

目標に向けてステップを登っていく達成感を味わったり、要介護者の

笑顔や楽しみをどうやって引き出そうか、試行錯誤して、引き出せた時の

満足感、達成感を求めたり、などなど.

介護=大変なものから、介護=大変だが、楽しみもある

に変換できると、少しは大変な介護の見方、感じ方が変えられる?

かもしれない.

どうせ、同じ苦労をするなら、辛い、大変だ、困った、なんて言っているよりも、

辛い、大変だ、困ったのはそうだけど、時に楽しくもあるね、

くらいな気持ちで、少しでも楽しみを持って介護できたら、

後で、振り返るときの思い出も、少し、いいものに変わるかもしれない.

私の主義は昔から、やらなければならないことはどうせしなければならない.

受けなければならない仕事は、どうせ受けなければならない.

ならば、イヤイヤ、渋々、文句を言いながらうやるのはやめよう。

快く引き受けよう。

楽しくやろう。楽しんじゃおう。

だって、やっている時間、怒ったり、イライラしたり、嫌な思いをしながら過ごす

のはもったいない。

だったら、その分、楽しく、時間を過ごした方がお得だもの。

限られた人生、少しでも楽しい時間を多くした方がいい。

勉強、仕事、介護。。。。

大変のなこと、辛いこと、やりたくないなぁと思ってしまうこと、色々あるけど

それをもし、楽しいに変換できたら、最強ですね。