個を見るのではなく、全体を見る

2023年04月17日 こころ院長ブログ

仕事でも、勉強でも、やりがちなのは、最初のページから

コツコツ取り組むこと。

最初から順に時間をかけて積み上げていくこと。

これが、決して悪いわけではない。

が、BOSS 猫流では、お勧めしない。

お勧めは、全体を俯瞰してまず見ること。

相手の全体像を、ざっくりとでもイメージできていること。

其れから、個々の部分を理解し積み上げること。

なので、教科書や参考書などは、まず、

ばーーーとある程度先まで、見てみる、やってみる。

当然、あんまし理解できないかもしれない。

けど、この先に何があるのかがわかる。

RPGで言えば、町の先のダンジョンに行ってみる、ちょっと

覗いてみる、ドラゴンがいることを確認する。帰ってくる。

レベルが足りないから、レベルを上げる。武器や防具が足りないから、

揃えてみる、魔法やスキルが必要だから獲得する、

いざ、ダンジョンへ。

それが、前者だと、とりあえず、レベルを上げる、武器や防具も、

その時の金銭や感覚で購入する。魔法やスキルは、とりあえず、手に入れる。

いざダンジョンへ。武器や防具の相性が悪い、レベルが上がりすぎてた、足りない、

ブレス耐性や補助・回復魔法が足りない。

なので、一旦引き返して、体制を取り直す、もしくは時間をかけて準備をしすぎたせいで

無駄な時間を過ごし、圧勝してしまったのでつまらない。など

勉強で言えば、今やっていることが、この先何につながっているのかを知っていて勉強するのと、

そうでないのでは天と地の差がある。

大学受験などでよくある、幾何と見せかけて図形の問題、何々と見せかけて数列の問題など、難問

とされる。気が付けないからだ。

それは、その都度、幾何、図形、数列・・・・と、別々のものとして勉強しているから。

あらかじめ、幾何が図形で楽に解けることがあると知っていて、幾何、図形を勉強していれば、

その時に意識して勉強するので、とっさの時にも選択肢としてすぐ思いつく。

同じ寡黙なのに、別々の分野として認識していると、幾何の問題とおもうと、幾何の枠からでらない、

何とか公式を使って自分でより難問に仕立ててしまう。

といった具合に、やるべき鍛錬が、何に役立つのかを知っておくことは大事。

筋トレだって、どの筋肉に効いているのかを知りながら行うのと、漫然と行うのとでは、全然

効果が違う。

先にチラ見していたことが、いざ個々の鍛錬に入ったときに、ある日、急に実を結ぶ瞬間がある。

急にすらすら解けるようになる。それが実感できると、勉強って、割と悪くない、と思えるかもしれない。