盾の勇者の成り上がり

2023年03月28日 こころ院長ブログ

盾の勇者の成り上がり、というアニメを先日、

ちび社長と見ました。

あんまり期待していなかったのですが、思ったより面白かった。

槍、弓、剣、盾の四聖勇者が、世界を救うという、まぁ

ありきたりの設定ですが、それぞれの武器以外の使用が出来ないという

なかなかきびいい設定。

特に、盾の勇者は、とにかく、初めから差別と冷遇、嫌がらせ、

冤罪、追放、村八分など、さまざまな苦境を強いられます。

その中で、それぞれの正義、良心、正しいこと、情報誘導されて、

隠蔽されて、妄想で、色々な形で、無実の罪を着せられていきます。

その中で、盾の勇者は、性格が、思考が破綻していき、濡れ衣を

弁明することもしなくなり、世界から孤立していきます。

徐々に呪われし力に頼るようになっていったりします。

このアニメの良いところは、思考や心の動きについてのエピソードです。

普通のファンタジー物の冒険うんぬんよりも、悪意のある情報操作と

憎しみの感情による人の心根の醜さ、心を腹を割って話さないことによる

すれ違いとそこから広がり続けるお互いの溝、自分の感情や正義・理想・

こうであってほしいという願望・自分の利益・欲・操作された情報・あきらめ

などにより、誤解が生じたり、誤った真実を捏造したり、負の感情を

増幅させたり・・・・。

そういった、人間関係の陥りやすい罠にがっぽりはまる盾の勇者の行動が

かなり煩わしくて、もどかしくてという話です。

自分でちゃんと向き合って、誤解であることを、間違いであることを、そういう

つもりはなかったことを丁寧にあきらめずに話す努力を尽くしたのだろうか?

お互いに、心を開いて、受け入れる準備をして、公平公正にはなしあうことを

その努力をしていただろうか。

人は、意識しないと、自分の正義、感情、欲、先入観、価値観などに支配され、

曇りガラスをとおして、色眼鏡を通して、世の中を判断してしまいがちです。

意識して、心を鎮め、フラットに、こころを感情を凪にして、見て、聞いて、

感じて、そして判断しないと、人間関係は、いつまでたってもうまくいかないの

ではないでしょうか。

私もまだまだ未熟者ですが、判断や決定、評価をする際には、感情を捨て、

先入観を捨て、広い視野で見て、考えて、過去と未来と現在を見据え、

そのうえで、よいと思うもの、悪いと思うものを判断しつつ、他者の意見にも

先入観なく、多角的な視野で耳を傾け、柔軟に自分の考えも修正していけるように

常に意識しています。

こうと決めた、望む結論、結末がある場合、いかなる言動もそこにつながるように

導いてしまい、それに反するものは拒絶してしまう可能性が出てきます。

そうなると、その行く末は、予定通りの結末か、その反対にその結末が迎えられないという

結末しか得られません。本来は、その先にある、無数の想定していない未来が

選択できたのかもしれない可能性が、そもそも見えないことになってしまう。

複数の人が、組織が、それぞれの思惑で動いているとき、どれか一つの望む未来を

実現すれば、他者には不満と禍根を残すことになるかもしれない。だからこそ、

歩み寄り、話し合い、議論して、譲歩し、改善し、協力し、提案し、受け入れて、

各々が納得がいく結論を導き出すために努力をする必要があるのではないでしょうか。

そういったことを学ぶには、悪くない、アニメでしたよ。