ワクチンの誤接種は、想定の範囲内

2021年10月12日 こころ院長ブログ

インフルエンザワクチンとコロナワクチンの誤接種の報道がされていますが、これは、想定の範囲内の出来事です。あってはならないことですが、想定の歯にないです。メディアでは、こんなことは起こりえないこと、予診票の色が違うし、絶対にありえないこと、とコメンテーターや専門家の方々が話されておりましたが、そのような発言をされるということは、本当の現場を知らないのだな、と感じます。

ワクチン接種は、日常診療のほかにプラスアルファでふ化される業務であることがほとんどで、本当に忙しい。本当に短時間で診察して、注射して、様子観察をしてを繰り返さないと、到底、回すことができません。そんな中で、どれくらいのマンパワーを確保できているでしょうか?

当クリニックであれば、外来・訪問診療に4~5人のNsを確保しています。それでもぎりぎりかも、という瞬間があります。通常のクリニックであれば、Nsは1~2人くらいが多いでしょうか。そのNsがこなす仕事の量や種類は、半端でないでしょう。それに加えて、ワクチンが同時に2種類、3種類あったら、それは、ミスが起こることは想定されます、だって人間だもの。多くの患者さんが、待合で待っていることを考えると、急がなきゃ、という焦りも生まれるでしょう。今の時期なら、インフルエンザとコロナに加え、肺炎球菌ワクチンも時々あるでしょう。当クリニックでは、そういったミスをあらかじめ想定して、インフルエンザワクチンの方とコロナワクチンの方の接種が同日にならないように、わざとインフルエンザの接種開始を11月からにずらしています。そうすることで、少なくともインフルエンザとコロナの患者とり間違いは、かなりの確率で軽減できます。起こりうるミスやトラブルを、事前にどれだけ想定して、対策をし、準備ができるかで、多くの悪いことが予防できる可能性があります。病気やケガもトラブルも、いかに起こさないようにするのかが、早期発見を上回ります。