在宅支援診療所の待機について

2021年03月22日 こころ院長ブログ

在宅支援診療所では、訪問診療を受けている方に24時間365日の電話対応または往診対応が義務付けられています。このしばり、しれっと聞くと、ぎょっとしますよね。ものすごい、プレッシャーというかストレスというか、かかりそう…。でも、実際は、毎日、毎晩、電話がかかってくるわけではありません。普段の診療で、日中に、どれだけ病状を把握して、早めに状態が悪くならないように、病状を改善できるように、維持できるように診療しておくかが重要です。ですが、そもそも訪問診療を受けているということは、通院困難である、ということなので、少なからず体調がわるかったり、持病が重かったりします。オンコールがかかることは、いた仕方無いです。実際、多くの在宅クリニックは、院長一人体制だったりします。さすがに365日待機というのは、院長の人生もありますので(当クリニックでは、最初の1年半くらいは、概ねこの体制でしたが)、待機を代わってもらえる非常勤の医師をお願いしたりします。週末だけ、とか、何曜日だけとか、いろいろ。当クリニックでは、隔週で土曜の朝から日曜の夜まで、非常勤医師にお願いしています。ので、ありがたいことに、隔週で土日の1.5日、お休みをいただいています。それでも、年間290-300日くらいの待機。一人でこなすには、限度があります。私の感覚的には、その限界は150-200人、くらいかな、と考えています。つまり、当クリニックの体制として、受け入れ訪問患者さんの上限は、150-200人くらいなのではないか、ということです。受け入れた以上は、すべての方に、緊急対応がつきます。ので、待機人数=訪問患者数となるわけです。常勤医 3人体制以上のクリニックさんでは、交代制で待機をされていると思いますが、待機するときは当然一人なので、その時に300-350人くらいを受け持たれていることを考えると、すごいなぁと思います。