⑩他科受診が少ないこと

2021年03月18日 こころ院長ブログ

訪問診療の医師は、いろいろな判断ができる方がいいです。なので、いきなり、研修医終了から開業する、なんてのはあまりお勧めしません。在宅医療のチームでは、在宅医は特に頼りにされることが多いです。もちろん、専門治療が必要な状態であれば、専門科の医師・病院に紹介して、診察・治療してもらうのがベストです。ですが、そもそも通院困難なので訪問診療を依頼されています。コロナウィルス蔓延の昨今、持病のある方を極力人が集まるような病院への通院をさせたくないですしね。なのに、なんやかやですぐに、面倒みられないので他科受診してください・・・では、訪問診療の意味って・・・?なので、専門科はあってもなくてもいいとは思いますが、それをベースに外科・内科・皮膚科・泌尿器科・精神科・脳外科・整形外科・耳鼻科・眼科・婦人科・・・などの幅広い知識と経験があればあるほどいいです。しかし、開業に至る前でに、そのような経験を積めるとは限りません。だとしたら、今後積んでいくしかありません。最初のうちは、困ったら、他科の先生にお願いするしかありませんが、お願いした際の診断や治療の経緯や内容を一つ一つ経験していき、次回以降に役立てていく、そうやって地道に自分の見識を積み上げていくしかありません。意外と、在宅においては、小外科処置は、求められることが多いので、内科系の先生は、開業前にある程度習得することをお勧めします。在宅医になってからでは、スタッフに外科系がいないと習得することは難しいでしょう。皮下膿瘍・皮下腫瘍や褥瘡、陥入爪、外傷、魚の目なんかが、比較的頻度が高いですね。