④初期対応が早いこと、返事が速いこと

2021年03月16日 こころ院長ブログ

これは、ケアマネージャーさん、患者さん・ご家族、連携病院との関係性の問題です。訪問診療、看護、リハビリ、介護、入院・入所、通所などなんでもそうですが、依頼やご相談が来るということは、あらかじめ、早めにという場合もありますが、概ね、すでにサービス提供が必要だったり、退院・退所して在宅に帰る予定がある、という場合多いです。なので、基本的には、サービス提供ができるのかどうかという返事が欲しい、できれば即答で、もしくは当日か翌日までには返事が欲しい。ダメなら次に当たらなければならないから。サービスの介入は、すぐできるのかどうか。以前、病院勤務の時に訪問診療を依頼した際、退院日は何月何日です、できるだけ早く介入してほしいという依頼をしたところ、受けられるかどうかは詳しい診療情報がないと決められない(まぁ、それはそうでしょうが、場所と病状をある程度お伝えしたら受けられるかどうかだいたい当クリニックではわかりますが・・・)、それをもって判定会議を行い受けるかどうか決めます(それからの返事は、数日かかりました)、退院日をお知らせしていたのに、最速で介入できるのは、退院日から14日後なので、2週間から1か月分の退院処方をおねがいしますと(退院時~1週間くらいが一番、患者さんもご家族も不安が強く、環境がガラッと変わるため、身体的にも精神的にもつらく、大変で、いろいろなリスクが高く、様々な困りごとが起こったりしやすいのに、そこに介入せず、最速で14日後・・て。退院してから、訪問診療介入までの間に何かあった時の主治医って誰?になるのか。その時は、回復期リハビリテーション病院でしたので、いったん退院されると再入院ができない制度になっていましたので、何事もないように祈るか、何かの際は救急病院にお願いするしかない状態でした。)、そもそも訪問診療を受ける枠が残っているクリニックが少なかったですね。こんな感じじゃ、心ある主治医の方は、安心して、次回もせっかく良くした患者さんをお願いしよう、とは思えないでしょう?そんなこんなで、いつしか、自分で在宅医療の受け皿を作ることにしました。なので、紹介を受けるための条件を明確にしておくこと(当クリニックでは、まず診療範囲(絶対ではないですが、クリニック内ではこの範囲では断らないという地域を決めています、その範囲外は要検討となります)、同日に3件以上は新規患者を受けない(これは、現実的に対応ができないということです)、精神科訪問看護介入症例は基本的にはうけない(これは、疾患の問題ではなく、当クリニックが医療的な在宅診療をかなり展開するので、精神科の先生の指示でしか動かない精神科の訪問看護との相性が悪いためです)、訪問診療を受けるか受けないかは事務長と社長だけで即決する(相談・会議が多いと決定の時間がかかりすぎるので短時間に簡潔にきめる)、基本的には退院日に初診する(退院した当日から、主治医の機能を全主治医から受け継ぎ、即日から365日24時間体制を提供する、連携病院や照会元病院などに情報を提供する、など、紹介された患者さん・お問い合わせのあった患者さんの件については、なるべく検討案件にせずに行けるのか行けないのかは、すぐに返事をするようにしています。そのため?、ご相談いただく患者さんの数は、だいぶ増えたように思います。