③往診、夜間緊急対応のフットワークが軽いこと

2021年03月16日 こころ院長ブログ

これは、絶対必要です。通常、緊急連絡先、というものを設定します。そこに、訪問診療患者さんやご家族から、往診依頼や相談事などが連絡されます。そもそも何らかの困りごとや不安があって連絡してきています。いつでも、駆け付けるくらいな気持ちで、対応する必要があります。時間外、夜間、休診日などは特に、医師といえども人間ですから、おっくうだな、つらいな、大変だな、と思ってしまう気持ちはわかります。しかし、365日、24時間対応せよ、というのが在宅支援診療所、在宅支援病院の定義ですので、当クリニックでは、状況をうかがったのち、”往診に行きましょうか?”となるべく尋ねるようにしています。話をして、不安が解消されたり、翌日や次回の訪問で事足りるなら、それでよし、往診の希望がなければそれでよし、来てほしいということなら、駆け付ける。往診にはもちろん、医療費がかかってしまいますので、むやみやたらといけばいいというものでもありません。必要に応じて行く、ということです。在宅医療は、病室=患者さんの部屋、そこに訪問看護、訪問リハビリ、訪問介護などがラウンドし、訪問診療が回診する、緊急時は、訪問看護・訪問診療への連絡先がナースコール、というようなイメージです。町全体を病院とざっくりイメージするといいでしょう。緊急対応をしっかりするということは、当然精神的、身体的ストレスは、しないでいるよりもはるかにかかります。それを長期的に持続してお提供するためには、やはり、医師・看護師も含めた在宅医療従事者の働き方改革が必要です。