「脱ベッド」リハビリ

2025年05月02日 訪問リハビリテーションこころ

リハビリはベッドに寝て筋トレやストレッチを行うイメージはありませんか?

実は10年以上前から「脱ベッド」リハビリが推奨され、見直されている昨今です。

もちろん必要な方には寝てリハビリするべきですが、寝て行う必要がないのに

寝させたがる療法士に対して問題提起した形なのだと解釈しています。

 

病院を退院して訪問リハビリ開始となる利用者さんは多くいらっしゃいます。

初回の訪問リハビリで、療法士が何も言っていないのにベッドで寝てリハビリを

受けようとする利用者さんを担当したこともありました。

今までそういったリハビリを受けてきたのだな、と少し考えてしまいます。

 

というのも、日常生活の中で「寝て」行う行為はいくつありますか?

寝たままTVを見たりゲームをする、本を読むなどあるかもしれませんが、

「座って」「立って」行う行為の方が圧倒的に多いでしょう。

食事、歯磨き、トイレ、着替え、入浴、料理、洗濯、掃除、ゴミ捨て、買い物、など。

趣味や特技も、ほとんど座って、立って行うものが多いのではないでしょうか。

 

であれば座って、立って練習する方が行いたい行為の習得につながりますよね。

リハビリは「受けるもの」ではなく、どうすれば行為が改善するか、療法士と利用者さんが一緒に、

能動的に考えることで回復に繋げられると考えております。

リハビリは仮設→検証の繰り返しであることは前述しました。

https://familyclinic-cocoro.com/blog-riha/20220701/23/

 

全員が「脱ベッド」とは思いませんが、「このリハビリは寝て行う必要があるの?」

1度、立ち止まって考えることで良い支援につながるかもしれません。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。