自分から見て近いか遠いか

2025年03月21日 訪問リハビリテーションこころ

あなたが75歳だとしたら、これから初めて会う人が74歳か75歳か76歳か、は興味深い情報になります。

同い年の人に会ったら「何月生まれですか?」のような細かい情報が気になる人もいるでしょう。

一方、これから初めて会う人が44歳か45歳か46歳かは…そこまで興味深い情報ではないと思います。

「何月生まれですか?」の情報はそこまで気にならないのではないでしょうか。

逆もまた然りです。

 

南米のとある国で、この日本人を知りませんか?と現地の人に聞くと

「わからないよ。日本人はみんな似ているからね」と言っているTVを見たことがあります。

南米ではそのように見えるのだなぁ、と驚きました。

我々も、日本人より外国人の方が見分けがつかないのかもしれませんね。

 

自分から見て近い情報は細分化しますが、遠い情報はあまり細かく分類しないように

脳が自動で分けています。

 

リハビリを行う上でも「良い姿勢で歩きたい!」という要望がありながら

・ただ足を大きく前に動かして歩こう

・後ろ足の踵を離して膝を前に曲げて、腰を前に出して歩こう

どちらの思考を持つ人の方が早く、良い姿勢で歩けると思いますか?

 

後者の人の方が自分の身体の情報を細分化して、良い姿勢で歩くことを習得しやすいと感じます。

(個人差はあるでしょうが)

リハビリ開始前→前者の思考、リハビリ後→後者の思考

に修正することで、1度のリハビリで改善する人を何人も担当してきました。

自分から見て遠い情報→近い情報に細分化し、適切な歩き方を習得したということです。

 

いつもと違うことを行うと脳が活性化する話は前述しました。

https://familyclinic-cocoro.com/blog-riha/20230728/97/

自分から見て遠い情報を細分化して考えることも、脳の活性化につながります。

なにか1つ、遠い情報を細分化して考えてみるのはいかがでしょうか?

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。