2024年11月26日 こころ院長ブログ
インフルエンザワクチンは、そろそろ、需要が高まりそう。
首都圏での流行に伴い、道内でも流行の兆し。
接種控えしていた方も、やっぱり打とうかな、と思うかもしれませんね。
ワクチン接種は痛いと言っても一瞬。
それで重症化が抑制できる、感染リスクが減らせる、かもしれないなら、
打つ価値はあるかと。
今までの実績からも、副反応は、多くありませんし。
小児においては、経鼻ワクチンも出てきています。
注射の苦痛をなくせるとか。
ただし、注射の不活化ワクチンではなく、弱毒ワクチンなので、
自身や他者にインフルエンザ感染を引き起こす可能性や、
数十%の確率で、軽微な風邪症状の様な副作用が出るとか。
個人的な感想としては、小児であれ、注射のワクチンがいいかな、と思います。
もちろん、子供にとって注射がストレスであることはわかりますが、
痛い思いをしても得るべき結果、効果がある、より大変なことにならないように
軽微な苦労をする、というようなことを学べるチャンスでもあるのでは?
と思ったりもします。
現代の子供、若者には、先代の経験と知識、努力から、さまざまな苦痛の軽減、
ストレスの軽減、苦労の軽減、利便の享受を受けています。
楽なものは使えばいい、それはそうなのですが、その根本にある努力や苦労、理念や
情熱、そういったものを少しも理解しないまま、利益だけを享受すると、
結果として、今の年寄りたちは、若者を食い物にして自分たちだけ得をしている、
俺たちだけが虐げられている、だから、高齢者の資産を奪うことは、悪いことではない、
当然の権利だ、とまではいわないまでも、闇バイトと呼ばれるような明らかに
犯罪である行為に安易に手を染め、見つからなければ、つかまらなければいい、
という短絡的な発想を持つ若者が多く存在してしまっているのではないだろうか?
と思うことがある。
すべての苦痛を除くこと、は、人間の理想の一つではあるが、古くから言いまわされた
話ですが、痛みはとても大事なこと。
痛みを知ることが生きること、痛いからこそ、ケガをしないようになる、注意する、
自分を成長させていこうとする。
人が痛みを知らなくなったら、長生きはできない。
だから、ワクチンの接種が注射であるべきだ、ということではありませんが、
私は、個人としては、注射でいいんじゃないかな?と思ったりします。
多くの子供たちは、話をすると理解はしてくれます。嫌だとは思うけど。
どうしても拒絶する子もいるでしょうが。
どちらかというと、病院の側や親の側が、いちいちぐずったり時間かけて説得したり、
暴れているのを押さえつけたりして注射することに、心を痛めたり、手間がかかったり、
面倒だったり、嫌われるのがいやだったり、、、、
注射したくないなぁ、受けさせたくないなぁ、というのが本音なのかな、
と二人の子供の親として、病院側の人間として、思ったりもします。
インフルエンザワクチンを未成年に接種させるときに、
注射にするか、経鼻にするかは、ただの選択ですが。
当クリニックは、小児科ではないので、注射しかありません。