子供たちと冒険をする

2023年01月08日 こころ院長ブログ

子供たちを冒険をする。

旅行でもいいが。

旅行だと、まぁ、観光、遊びっていう感じですね。

冒険とまでは言えない。

何のことかというと、年末年始に、子供たちの要望で、一緒にドラゴンクエストをやっていました。

10年くらい前からやっていたオンラインのドラゴンクエスト10。

数年前に中断していましたが、子供たちが、以前やっているのを見ていて、自分たちもやりたいと、

ひそかにやっておりました。

いつの間にか、私よりもだいぶ先に進んでいたため、追いつくのに、一苦労。

ようやくストーリー的に追いついた段階で、3人で、一緒にプレイし、冒険していました。

ドラクエは、基本的にストーリーが非常に秀逸で、人間観的にも考えさせられる内容になっており、

教育上もとてもいい素材になっていいます。

単純な勧善懲悪でもなく、ハッピーエンドになるでもなく、必要な犠牲、必要悪、やむを得ない悪、

温かい心、自己犠牲、礼儀作法や上下関係、自然や神への畏怖や感謝や敬愛、人と人のつながり、

人種や種族の個性とその受け入れ、種族間の抗争や和解、得意分野不得意分野の役割分担、

世界内での経済活動、大事な人をモノを世界を守る、絶望の淵でも諦めずに立ち上がり困難を克服する、

目的を達するまでに、数々の面倒な、大変な試練や手続きを経る、人の縁や恩から巡り巡って助けられる、

悪き心から立ち直り更生し世の中に役に立つ、己の欲望や自国の利益だけを追求して他国に侵略する国の

悲惨な末路とその凶悪性の認識、良き人や神であっても己の欲望や嫉妬や野心から堕落していく様。。。

多くのことを擬似的に学べます。

その際に、同じ体験を同じ時間に同じ空間でしていることにより、その場で、子供たちと会話し、内容を

共有し、お互いの考えや意見を交わすことができます。

日常生活で、そんな瞬間ってあるでしょうか?

そもそも、そんなことを話し合うような間柄で、親子でいられていますか?

家事や家庭生活の中において、炊事、洗濯、掃除、ゴミ捨てなんやかんやと、色々やるべきことはいっぱい

あります。

その中で、親として、最も重要な勤めは、子供たちの教育と子供たちとの関係性の構築だと私は考えています。

そして、それが最も大変で、難しく、それでいて、面白い、幸せなことだと。

子供は親の背中を見て育つ、と言います。

しかし、親の背中を見ても育つが、隣で一緒に体験し、話し合い、笑い合い、怒ったり、泣いたり、色々することで、

さらに育つんじゃないかな?

一生懸命愚直に働いて、背中を見せて、教育するんだという父親の話を時に耳にしますが、単純に、子供と

向き合うこと、話し合うことから逃げている、避けている、しないことやできないことの言い訳を自分に

しているだけなんじゃないかな。

親の言動が正しいか間違っているか、それは、のちに子供たち自身が判断するだろう。

反面教師になるかもしれないが、今は、自分の持てる最高の言動を常に子供達に向けてやることが、親の務め

なんじゃないかな?

そのために、日常生活もいいが、非日常の体験が共有できるツールというのは、とても大事なんじゃないだろうか。

今後、VRなどもどんどん発達していくだろう。

なかなか旅行などの大々的な休みを取ったり、移動したりが難しいこともあるだろうが、そういった、家や近所でも

簡単にできる体験を親子で共有して、それについてざっくばらんに、腹をわって話し合える関係性を築いていれば、

親子の教育は、いいものになるんじゃないかな?

今回は、子供たちと共に、邪神を倒して、世界を救う、という、稀有な体験を共有しました。その世界の中で、“共通の友人や知人“を失い、犠牲にしつつ、目的を達成しました。何度も絶望の淵に立ち、そこから這い上がり、敵対していたものと手を組み、種族を超えて協力して、世界のために戦いました。

そういった経験を親子で共有できたことは、とても価値のあることだったように思います。