休まないことが大事

2022年10月04日 こころ院長ブログ

休まないことが大事。

この度、2日ほどお休みをいただいて、旅行に行っといてなんですが、休まないことが大事。

地域医療において、クリニック経営において、という事です。

夏休みとろう、旅行に行こう、だから、1~2週間、外来や訪問診療休みにしよう。

休みについては、院内掲示とホームページ、SNSで連絡してあるから大丈夫。

と安易にお休みにしていませんか?なっていませんか?

それでは、地域医療を担っているとは言えません。

地域医療、かかりつけ医は、いつ何時も、地域の人の駆け込み寺でなければならない。安易に休んではいけない。

そもそも、高齢者は、SNSなんかしていない、ホームページなんか見ない、院内掲示も見ない、受診はほぼ、一か月ごとで、ひと月前に言われたって、忘れてしまう、そんなことは多くあります。

だから、休みでも、外来受診にわざわざ来てしまう。その日に合わせて、薬が無くなってしまっている。痛い足を、こわい体を押して、受診してくれているのに、休診で出直し、それまで薬なしの生活、になってしまう。

また、当法人では正社員が多く、パートさんが少ないのでなおさらですが、正社員の給料は、休診でも毎月関係なく発生します。1日休診になると、多少振替受診などで他の日が混雑して取り返せますが、基本的に、売り上げが減少します。安易にお休みすると、クリニックの経済上、よくないという面もあります。

だからこそ、安易なお休みは、してはいけない。じゃぁ、どうすればいいの?

代診を置くのです。そこはマンパワーです。もちろん経費は掛かります。医師、看護師、事務員、マンパワーを増やせば経費が掛かります。その分仕事の効率が上がり、同じ仕事量でも身体的・精神的負担が少なく分担できます。

外来担当医や訪問担当医が、お休みする間、あらかじめの長期処方や振り替え診察などで対応しておきつつ、お休み当日は、変わりの医師に代診で診てもらえます。緊急の体調不良や商法役不足など、対応してもらえます。

大都会ならいざ知らず、もみじ台のような田舎の地域では、かかりつけ医がお休みになると、近場に受診できるところが無く、どこに行けばいいの?そんなに遠くには行けないよ、行きたくないよ、となってしまいます。地域医療とはそんなもの。一つの診療所が、その地域の健康管理の要となっているのです。だから、自分勝手に休んではいけない。

休むなら、休んでいある間の地域医療の担保を確保しておかなければならない。

私の場合、4月から、相棒が一人、常勤してくれるようになったため、片方がお休みの間は、振り替えや午後外来などの縮小などの多少の規模縮小はしつつも、クリニックの営業状態の維持ができるようになったため、安心して、休日を満喫することができました。

ゆくゆくは、常勤医3人以上の体制を形成したいと考えています。

3人常勤医の状態で、常時、仕事量を2.5人分くらいで維持していきたい。そうすることで、クリニック経営上の経済的な部分での黒字が十分に得られ、それを、他のスタッフの人件費充実に充てることができる。まだまだ需要がある地域医療の依頼をかなりこなすことができる。一人がお休みしている間でも2.5人分の仕事を2人でやるのは、期間限定であれば、それほど苦しいものではないので、気軽に交代でお休みができる。理想的な布陣です。あとは、4人なら3.5人分、5人なら、4.5人分と、マンパワー充実に対して仕事量を規定していけばいいだけ。

2人で、1.5人分でも、一人で1.5人分留守番するのは、ちょっとまだ厳しい。やはり、3人で2.5人分が、許容範囲ですね。