訪問リハビリテーションについて 第11話

2022年06月10日 こころ院長ブログ

主治医は、外来や訪問診療で、何を診ればいいの?

基本的には、内科的なこと、その他の医療的なところを診察します。

療法士たちが、何を気にして、どこまで、どのようなことまでリハビリテーションを実施していいのか、何をしてはいけないのか、何があったら中断すべきか、報告すべきかなどの基準を見つけてあげること、そして、何かあったときは、すぐに相談するように、責任は主治医が持つから、安心してリハビリテーションを実施してあげてくださいと、態度を表明することが大事です。

訪問リハビリテーションは、基本的に患者さんと11の施術になります。

現場には医療従事者は療法士一人の状態です。

もともと疾患・傷害のある高齢者であり、療法士は、かならずしも医学に精通しているわけではないので、不安が無いはずはない。その不安をすべて取り除くことはできないが、何かあったら、すぐに必ず対応するというお守りを持たせてあげることがとっても大事。

だから、指示書の依頼や状態報告、状態確認などの連絡がしづらい、すると忙しそうで機嫌が悪い、怒られる、嫌がられる、めんどくさがられる、すごく時間がかかる、というような医師の態度は全然ダメ。指示も、療法士に全部よきに計らえなんて前時代的な指示は、全然ダメ。

指示書は、特に、これがあって初めて、施術をすることができるいわば、スタートの要。これが、期日に発効が遅れるなんてことは絶対にあってはいけない。催促したら、怒られるなんて言語道断。だたtら、期日に間に合わせろって話です。

さらに、病状の最速の連絡をしたら機嫌を損ねるなんてのは、本末転倒。

 リハビリテーションなんて、学生のときも研修医の時もちゃんを習っていないのに、地域医療・在宅医療の世界に来てしまったらどうしたらいいの?

いわゆる、リハビリテーション医学・専門医のリハビリテーションと在宅医療・地域医療の主治医として必要となるリハビリテーションの知識は全然別のものです。そんな専門的なことを在宅医にしなさいなんて言われません。何をどうしたらいいかわからない時は、当クリニックにご相談ください。

リハビリテーションの実際の施術は、専門の理学療法士・座業療法士・言語聴覚士が行います。

評価も同様です。

なので、何の評価で、なにがわかるのか。

その意味は何なのか?

だから、どういうことができないのか、どう行くことをマスターさせてあげればいいのか。

今困っていることは何なのか、何を解決してあげれば助かるのか。

そのためには、誰にどのようなことを依頼すればいいのか。

リハビリテーションが行われるときに、心臓は、筋肉は、骨は、嚥下は、認知は、大丈夫なのか?

薬や装具を使うことで何か助けにはならないのだろうか?

何か、もともとある情報以外の疾病が隠れていないか?などを考えながら、指示書を作成してあげればいい。

時間と興味があれば、どんどん現場の療法士と会話をして、質問をして、質問に答えて、議論して、一緒に考えて、時には自分に施術してもらってなど、少しずつ知識と経験、見識を広げていけばいいんです。

わからない事、苦手なことから逃げちゃダメだ。在宅医が、訪問リハビリテーションを使いこなせるようにあなれば、在宅生活は、もっともっと快適なものとなり、元気に過ごせ津時間がより長く、楽しみめる可能性があるのです。痛みを緩和するだけの在宅医療なんてもう古い。いまは、より豊かに在宅生活をいかにして送るかも、在宅医療の一つの選択肢となっているのです。家で最期を迎える為だけに、在宅サービスがあるわけではないことを、今一度認識すべき時です。