訪問リハビリテーションについて 第10話

2022年06月09日 こころ院長ブログ

訪問リハビリテーションは、マッサージと歩くだけ?

そんなことはありません。

リハビリと聞くと、運動とすぐに考える方もいますが、解剖学的知識に基づいた、リラクゼーションやマッサージのようなことも、行ったりします。やみくもに鍛えるだけでは十分な改善は見込めず、筋肉や骨格の柔軟性や強調した動きなどを引き出すためのリラクゼーションなども重要です。

運動療法などは、訪問リハビリテーションは、基本的に、病院内のリハビリテーションと大型の機械を使ったりすること以外は、同じようなことができます。

メドマーのようなマッサージ機器や低周波治療器、ホットパック、などの対症療法の物理機器も使用できますし、歩行器や装具、補助具を使った訓練なども行います。

また、病院リハビリテーションや通所リハビリテーションではできない、外出訓練や買い物訓練、実際に生活する環境での実際的な応用訓練などが実施できるのが訪問リハビリテーションの魅力の一つです。単純な筋トレや能力訓練ではなく、実生活に沿った、今必要としている具体的な動作を訓練したり、生活に必要な具体的な目標動作を決めて、それに向けたより効率的な訓練を施行できます。

また、通院・通所が必要ないので、その際に取られてしまう時間や体力・精神力をも訓練に利用することができます。特に外来リハビリは、身体の調子が悪いのでリハビリに行っているのに、しっかり訓練しすぎると、帰りがしんどい、という話はよく聞きます。

今となっては、コロナ禍のような状況では、不特定多数の接することが無く、感染リスクを軽減できるメリットもあります。