2022年03月04日 こころ院長ブログ
オンライン診療は、非常に便利。
本格的になれば、自宅にいても職場にいても、診察が受けられて、処方箋を発行してもらえる。
薬局が、オンライン診療に対して、配送をはじめたり、学校や職場の帰りに受け取れるようにしたりしたらさらにらくちん。
そんななかでも、便利さに負けない医師でありたい。
外来に会いに来たい、訪問に来てほしい、顔が見たい、話がしたい、話を聞いてほしい、相談に乗ってほしい、元気をもらいたい、・・・なんでもいい。直接、あって、診察してほしい、話をしたい、何かの拍子に来られなくなって、電話再診やオンライン診療になったり、キャンセルになったときに残念だわぁ、と思てってもらえるような医師でありたい。
便利さやAIの間違わない医療だけがすべてではない。
人と人がかかわるからこそ生まれる、AIや機械にはない、便利さと相いれないかもしれない医療も大事にしたい。
徐々に現行の訪問診療の形は、変わっていくだろう。それでも、現行の形のよさも選択肢として残っていったらいいなと思う。
全ての病気やケガが治るわけではない。だからこそ、よくならないかもしれない症状をどういう風に診てほしいか、かかわってほしいか、そういうところを大事にしたい。
この年齢になったら、この病気になったら、治療もリハビリもやる意味が無い、やってもしょうがない、本当だろうか。良くならないと誰が決めたのか。良くならないとやる意味はないのだろうか。少しでも何かすることに意義はないのか?より悪くしないように抗うことは必要ないのだろうか?看取ることが緩和医療なのだろうか?薬で痛みを取るだけが緩和医療なのだろうか?最後まで夢を見てはいけないのだろうか?
最後まで、自分のために一生懸命考え、活動していくれる人が、一人でも多い方が、自分のQOLを少しでも良くできないかと考えてくれる人が多い方が、もし自分が診てもらうなら、うれしいなと思う。だってもうだめだよね、余命ないもんね、ターミナルだから何にもしないよ、ってあきらめているような人に診てほしくないな、と自分なら思う。
あきらめる選択も自分の意志でしたい。あきらめてください、なんて言われたくない。
だからこそ、ファミリークリニックこころ、訪問看護ステーションこころ、訪問リハビリテーション事業所こころでは、最後の最後まで、少しでも何かできないか、を考え、提案し、実行しています。