もう一息の辛抱

2022年02月07日 こころ院長ブログ

コロナ第6波、年末年始に考えていたよりもBIG WAVEでした。そろそろ峠?だと思いたい。

しきりに弱毒弱毒って、油断するような、安心するフレーズを垂れ流すけど、死亡者も重症者も出ている。増えている。入院者も増えている。

軽症の人を入院制限しているのに、入院する人の数が増えている。ワクチン2回接種率80%くらいになっていて、3回目を打っても増えている。デルタ株が流行ったときと、色々な条件が違うのに増えているのは、びっくり。

今回は、注射薬、経口薬と軽症から重症まで、治療薬がある。

第5波の時よりも、協力医療機関が増えて、検体検査数も多いから、陽性者数も多くなる。感染力が強くて、元気な若者にもいっぱい感染できるようになり、自力で回復できる軽症の人が増えた。その感染者数が多くなったせいで、感染者数の母数が増えた。だからこそ、重症化率が減少した。デルタ株の時も、若者は軽症であることも多かったが、主に高齢者に感染していた。

これだけの条件がそろって、重症者率が少ない。ウィルスが単純に弱毒化したという事だけではない。

データデータというが、数字のマジックに単純に踊らされるべきではない。データを発信する人が、正確な内容を伝えようとしているのか、そもそも訴えたい内容が決まっていて、それに都合がいいようにデータを、数字を、グラフを並べて、発言を展開しているのか。そこを考える必要がある。

ウィルスが弱毒株であったもなにも困らない。それに越したことは無い。が、思ったよりも弱毒でなかった時に、足元をすくわれる。あまり弱毒弱毒と安心をあおって、油断させるのはどうか?と思う。

マスク着用、ディスタンス、換気、手洗い、可能な限りのテレワークの推進、直接対話の機会の減少、マスク会食の継続、などなど、緩めるのは、第6波が落ち着いてからでいい。経済活動を推進しながら、油断なく感染対策をするべきで、経済をまわす=感染対策をしない、ではない。

小児は、もともとあまり重症化しないと言われていた。オミクロンは?12歳以下のワクチン接種の開始がすすめられているが、副反応とワクチンのメリットと、どちらが上なのだろうか。あまり、情報が多くなく、当クリニックとしては、今のところ、小児のワクチン接種は、行うつもりはない。

あたrしいファイザーの小児ワクチンについては、情報が少なく、効果がどれほどなのか、副反応がどれほどなのか、もう少し、情報が欲しい。海外のデータなどはあるようだが、いちち、全部現場で調べて、あれしてこれしてはできない。すでに、2年以上もフルスロットル以上で走り続けて、エンジンも焼けこげそうなのに。

今までは、可能な限り国に協力しなきゃ、道に市に協力しなきゃと、会社のエンジンをフルスロットルで回してきましたが、ここまで長期化して先が見えなくなると、なんでもかんでもハイハイとは協力できなくなってきた。一番ダメなのは、もう限界、一抜けたとすべてを放棄すること。少なくとも今まで持っていた荷物は、持ち続けないと、一緒に頑張っている医療従事者たちのもとに下ろした荷物が積み重なってしまう。

今のところ、協力できるのは、しているのは、3回目ワクチン接種(ファイザー・モデルナ)、発熱外来、経口抗ウィルス薬ラゲブリオの処方、ワクチン副反応の相談、濃厚接触者・陽性患者さん・陽性治療退院後の患者さんの対応(一部)など。当面、私一人では、これ以上は難しい。

早く、第6波の局面が、いい方に変わることを願います。