今は、介護はだれがやるもの、ということでは無い

2021年12月12日 こころ院長ブログ

コロナ禍という事とは関係なく、病気やケガ、老齢などで介護が必要になってくる。在宅医療に携わっている最前線の現場からの声を届けるとするなら、介護は最近は、誰がするもの、ということは無い。偏見は捨てるべき。昔は、女性がするもの、お嫁さんがするもの、ということが多かったようですが、今は全然違う。そんなことを言っているのは、現場を知らないのでは?今は、息子さんが仕事を辞めて、変えて、あるいは在宅サービスを利用しながら、一生懸命親の介護を面倒をみている、夫が、病気の、怪我の、認知症の妻の介護を世話を一生懸命している、もちろんその逆に娘さんが、妻が、夫の世話、介護を一生懸命している、病気の我が子を母がずーっと世話、介護をしている、場合によっては、孫が、甥が、姪が、兄弟姉妹が一生懸命世話、介護をしている。その中に、一定の性別・年齢差なんてない。やれる人がやっている。そこには、病前の家族、親戚間の関係性も関係してくる。住んでいる距離なども関係してくる。経済的な面やその他のいろいろな面が関係してくる。昭和の時代は、イメージでは不器用で、ぶっきらぼうで、偉そうな男性のイメージがありますが、特に平成後半、令和では、男性は、すごく優しい、と在宅の現場では感じます。なのに、介護を女性に押し付け、男性優位社会だ、なんだかんだと、男性が悪いような、ひとくくりにするような性差別的な論調は、一生懸命介護をされている男性の方々にすごく失礼で、差別的だな、と感じ、ジェンダーの話は、繊細なのであまり書くべきではないのかもしれませんが、個人的な意見として、声をあげてみました。オヤジ優遇策・・・て、完全に差別的ですよね。逆なこと言ったら、バッシングの嵐でしょ、おばさん優遇策とか、ババァ優遇策とか・・・、言葉が汚くなってすみませんが、たとえです、こんな表現したら、即、炎上でしょ、これがメディアで平然と男性に対してだけは、表現されるのって、おかしいなぁといつも感じます。。女性の地位向上を訴えうる方々は、とかく、男性を貶めたり、攻撃したり、強く非難したり、いあっまで酷いことをしてきたんだから、されて当然、言われて当然、みたいな言動をされる方をしばしばお見受けします。そういった方々をメディアが取り上げやすいのかもしれませんが・・・。やられたらやり返す、ハムラビ法典論調では、平和は生まれない。侵略したんだから、何をされても当然、いくらでもお金を出すべきだ、国の土地もよこせ、なんなら、侵略されても殺されても文句を言うな。そんなことがまかり通ったら、戦争は終わらない。自分がやられたらいやだな、と思うことは、人にはやってはいけない。そうやって、子供たちを教育しているのに、大人が平然とやってはいけない、そう思います。少なくとも、私の周囲では、パパたちは、とっても優しい、育児も家事も、頑張ってやっているようですよ。もちろんママたちもやっている。最近の若い人たちも、すごく女性に優しいイメージがあります。今は、素行の悪い、性別について言動が悪い男性は、それは男性だからではなく、その人個人の問題だと思います。そこをちゃんと言及しないで、男性全部を対象にひっくるめて、避難批評されると、頑張ってる男性たちの気持ちを貶めます。  威圧や環境、その他の理由で強制的に、苦しい状況下に置かれている方々には、声をあげて、手を差し伸べて、状況改善を進めていくべきだと思います。それは、やはり、個別個別のケースであって、ちゃんとしている人たちはいっぱいいる、逆に、鬼嫁、なんて呼ばれている家庭もあります。そういった家庭も、家族の合意があれば、それも愛のカタチであることがありますが、メディアでも、鬼嫁が夫にひどい仕打ちや罵声を浴びせたとしても、ひどい、差別だ、ハラスメントだとは全然言わずに、笑って流しているのをよく見かけます。ハラスメントは、ハラスメントです。今まで多くの男性が、逆に、風呂、めし、誰のおかげで食っていけると思ってんだ、と威圧的だった過去があったとはいえ、現代の男性が、その報いで?鬼嫁にハラスメントされても当然、男がやられて面白い、気持ちがいいい、なんて、何となく社会がいつも男性がひどい言動をされても、女性が男性にそんな風な言動ができてすごい、かっこいい、とか評価するんだったら、性差別なんて、なくならないんじゃないかな、男性>女性、女性>男性のバランスが行ったり来たりするだけなんじゃないかな、と思います。  要は、性別なんて、関係ない。これからの時代、性別関係なく、同じ仕事をしたら、同じ給与が発生する、そういう社会になっていくべき。そうなっていくと思う。ただ、どうしても性別により、得意不得意の分野があり、サービスの受け手が、これは男性にしてほしい、これは女性にしてほしいという分野もある。だからこそ、差別ではなく区別はしながら、お互いに得意不得意分野を補いながら、仕事、家事、育児、介護、もろもろを協力してやっていければいいんじゃないかな。主婦だって主夫だって、やりたい人はやればいい。家事だって、1/2にしなくたっていい。だって、外での仕事の内容が、50-50ではないのだから。欧米のようななんでも自由主義、権利主義、義務主義、自己責任主義は、日本人の歴史や思考とは、合わない部分があるので、なんでもかんでも欧米ではあーだこーだと、欧米方式にただただマネして、右に倣えではなく、日本独自のスタイルで、性別問わずに、のびのびと気持ちよく過ごせる社会が実現するといいなと、思います。それが一番いいね、となって、欧米がジャパニーズスタイルを逆輸入するくらいの事を、政治でやっていってほしいなと思います。今は、女性の地位向上を唱えることは、正義である、という風潮で、ほとんど男性、とくにおじさんたちの味方をする言動をするコメントを挙げる人が見かけられないので、もしかしたら、批判を受けるのかな、と思いつつも、一人のおじさんとして、小さな声をあげてみました。以上、単なる個人的な意見と感想でした。