2021年12月01日 こころ院長ブログ
在宅医療・看護・介護・リハビリ・・・、多く事業所が、クリニックが存在し、実施している。一言に、在宅って言われると、病院で入院して、施設に入所して行われていることが家で行われるなんて大変、とっても大変・・・って感じるかもしれませんね。ですが、そうでもないです、というか、そうでもないこともあります、というのが正しいかな。在宅の医療・ケアをすること自体は、誰でもできる簡単なこと。入るだけなら、本当に簡単なこと。それこそ相応の資格さえあれば、だれでも・・・。なんか、言い方は暴力的ですがほんと。いつも言うように、問題はその質・熱意です。本当に大変な在宅とは、患者さんのために、どれほどのこころを燃やせるか、にかかっています。末期がんだから、麻薬で痛みを取って、酸素吸わせて、あとは自然に・・・。それが良い場面もあります。が、それでいいのかな?もっとできることはないのかな?延命とは違う、最期を家族と家で、ペットと家で、と帰ってきたのだから、1日、2日長く苦痛なくいられたら、それっていいんじゃない?最後の最後までリハビリしてもらって、症状が和らいだり、少しでもやりたいことができたり、起きて過ごせる時間が長くなったり、一口でも好きなもの・おいしいものが食べられたり、最後の最後まで、人にやさしく手当されたり、話しかけられたり、最後の最後まで何らかの手を尽くしてもらったり、わずかでも苦しみが軽減したり、それって、大事なことじゃない?これを考え、やりだしたら、在宅医療・介護って、とっても大変。逆に、これをしなかったら、そんなに大変じゃないかも。仕事とはいえ、医療に携わるなら、業務時間、待機時間は、すべての時間を患者さん優先にするのは、当たり前と言えば当たり前。まぁ、待機の時は、呼ばれたら最優先で行く、っていう姿勢で、あとはリラックスしていていいと思いますけど。そのために、休憩、休暇は、確実に取る、これも大事。中には、最初からもうどうしようもない状態なんだから、これ以上何してもしょうがない、ただ、最期まで定期的にみていく、介入するだけ、ちょっと状態が本格的に崩れてきたら、すぐもう在宅では面倒見きれないので入院させよう、って提案してくる事業所やクリニックもある。どんな状態でも、在宅でできないことはない。ただ、できることに限りがあるので、そういった処置や治療を求めるなら、入院した方がいいという状況はある。できる限りのことでいいので、在宅で、という想いがあるなら、クリニック・事業所は、それを引き受けるべきだとおもう。自分たちの組織の待機のシステムやマンパワー不足は、患者さんには関係ない。それを理由にサービスが低下するなら、はじめから、仕事の依頼を受けなければよかったのに。受けたからには、やるしかないんですよ。そして、自分の組織のマンパワー不足や対応システムの悪さを、ほかの事業所やクリニックに穴埋めさせてはいけない。まぁ、お互いに助け合う感じならWIN WINなので問題はないけど、持たれっぱなしは良くない。だって、ほかの会社のマンパワーは、ほかの会社がお金を払って集めたものだから。 ざっくばらんな内容になってしまっていますが、要は、どの業界もそうですが、本気でやるところは、本当に大変な仕事かもしれないが、その分、働くことで得られる達成感、満足感、幸福感は計り知れなく得られる、なんとなく、適当にやっているところでは、どんな仕事も大変ではない、ということ。それこそ、本気でやっている人たちは、”一緒にしないでほしい”と思っているに違いない。私たちの想いは全然違うと。そういった、燃えるような心を持つ方々が、在宅医療・看護・介護・リハビリの分野に、いっぱい現れた時、在宅医療・地域医療は、今の何倍も素晴らしいものになるんじゃないかな。