地域医療における専門医の問題

2021年09月07日 こころ院長ブログ

地域医療においては、交通手段が限られています。もみじ台、青葉町でいえば、バスしかない。しかも本数が少ない。バス停まで、あるいはバス停から、専門医までが遠かったり、段差があったり。できれば、近くで概ねのことを済ませたい、そう言ったご希望が多く聞かれます。かといって、専門科のクリニックが乱立しても、あちこちで受診、処方され、それぞれのクリニックまで、移動して受診しなければなりません。なんとか、その不都合に一石を投じされないかとずっと考えていました。同じようなことを、いまいホームケアの今井先生も考えておられたのかな?いまいホームケアでは、皮膚科の医師、小児科の医師がいたりします。いいなぁ、と思います。当クリニックでも、高齢者、在宅の方、地域のいろいろな年代の方に対応できるような、必要十分な治療体制を徐々に整えたいなと考えていました。

現在は、一般外科、消化器、乳腺、甲状腺、呼吸器、一般内科、糖尿病、循環器科、認知症、リハビリテーション科、整形内科、小児科の対応をしています。眼科、皮膚科、泌尿器科などは、一般診療を行い、精査が必要だったり、難渋するものは、専門病院にコンサルトしています。

今後は、何曜日の午前・午後といった形でのスポット外来で、皮膚科外来、眼科外来、上部下部消化管内視鏡外来、耳鼻科外来、整形外科外来、小児科外来、泌尿器科外来、脳神経・認知症外来などなど、地域のニーズに合った総合診療クリニック外来診療ができるようになったらいいなと、理想を描いています。何曜日の何時ころに行けば、とりあえず近くのクリニックで症状をみてもらえる、という便利なクリニックにできたらいいなと考えています。そのためには、非常勤での協力医師を集める、ということが最大の問題で、集まってくれる医師も、住民にやさしい、通常の腕のある医師でなければ意味がありません。総合診療・地域医療クリニックという新しい枠組みの組織を作れないかな、という理想を描きつつ、日々の経営・診療を行っています。