入院制限の意図はわかるけど・・・

2021年08月05日 こころ院長ブログ

コロナ陽性患者さんの軽症者は原則、自宅待機、中等症以上は入院。いわゆる入院制限、ということですが、今後、ひっ迫することが容易に予想される入院事情に対して、あらかじめ、確実に入院が必要な人のために病床を開けておく、という意図は、よくわかります。が、軽症の方のケア、選別は、本当に大丈夫?実際、自宅待機といわれる方の中でも、限りなく中等症に近い方、中等症に進んでしまう方などが必ず発生します。その方々のフォローをどうするのか、確保できているのか。たぶんできていない。そういった具体的な打診も来ていない。前回、第4波の時に必死で機能したDMATや在宅医会などの力をあてにしすぎている気がする。往診料の増額を、なんて記事も見ましたが、そういうことではない。それもいいのだけれども、往診することに協力してくれる病院、クリニックが少ないことが問題。もっと、広く協力を求めないと。医師会がこういう時こそ、会員に協力をどんどん求めないと。一部の訪問診療医だけで担うのは、負荷が大きすぎる。こういう時、医師会に加入していないクリニックは、知らん顔することもあるでしょう。連絡も来ないし。医師会は、利権集団ではない。別々の会社であるクリニック同士が、協力して、日本の、地域の医療を効率よく手分けして、守っていけるようにするための組織であってほしい。