本日の北海道新聞に、DMATと在宅医の取り組みの記事がありましたね

2021年06月09日 こころ院長ブログ

本日の新聞記事に、栄町ファミリークリニックの中川院長が取材を受けた、DMATと札幌市医師会、在宅医の取り組みの記事がありました。当クリニックも、厚別区で唯一、参加しています。

 コロナウィルスに関しては、ぎりぎりのところので医療崩壊を食い止めていますが、奮闘している機関は意外と偏っていて、各所で限界ギリギリです。救急の受け入れ・ICU担当の方々、ワクチン接種担当の方々、発熱外来担当の方々・・・・。今回の記事は、入院必要性があるも満床のため、自宅待機を余儀なくされている方の診療をだれがするのかという問題、それを在宅医の協議会と医師会、DMATなどで依頼や話し合いを行い、往診することになるので、とりあえず、できる限り有志の在宅医で何とかしようという方向になっています。あくまで、札幌市民のために日常業務の合間に協力しますと手上げしてくれたクリニック、病院だけの活動ですので、業務はかなりひっ迫しています。

 厚別区は、当クリニックのみなので、必然的に全症例が一旦、当クリニックに相談されることになります。病状をできる限り実際に確認しに行き、入院の緊急性を判断しながら、酸素開始、デカドロン処方、その他対症療法の処方・点滴、今後の状態変化や対応についての説明などを行い、毎日、電話などで病態をフォロー・チェックしていくことになります。ここで、問題なのは、在宅待機は比較的年齢が若い人に多いなという印象で、もともと元気だったので、多少のことでは重症感を感じにくいところです。が、もともとの年齢やADLを考慮して、まだ余力がありそうに見えるが、もとと比較するとかなり低下している、経時的には進行してきている、病態が変化してきていると感じたら、迷わず、緊急度の高い入院依頼をかけ続けて、治療が受けられるように心がけています。若い方は、ぎりぎりまで若さで何とか保つものの、悪くなる時は一気に箍が外れたように急激に重症化が進行するのではないかと心配しています。

 ここのところ、自粛の影響でか、だいぶ新規感染が落ち着いてきている印象で、20日までの自粛期間までにさらにワクチンを広めて、次の波が小波で来るように準備をしておきたいですね。